『Fox Business』に出演したマイアミ市長のフランシス・スアレス氏は、自身がビットコイン建ての給与によって大きな利益を得ていると明かし、「ビットコインで給与を受け取り始めてから300%増加している」と語った。
スアレス氏は「私は1 BTCが3万ドルの時に報酬を受け取った」と述べ、今年初めにビットコインが12万ドルに達した際には400%増となっていたことにも言及した。今週ビットコインは10万ドルを割り込むなど、最近の市場のボラティリティは高いものの、スアレス氏は短期的な価格変動については心配していないと述べた。
「ビットコインのボラティリティはまったく気にならない。それよりも、人々が信頼を寄せ、透明性のあるコードを通じて通貨発行システムが確立されている、そんな価値保存手段がもつマクロ的な影響のほうに関心がある」と、彼は司会者のスチュアート・ヴァーニー氏に語った。
ビットコインで給与を受け取った最初の米国政治家のひとりとして知られるスアレス氏は、分散型金融(DeFi)や暗号資産が人工知能(AI)と並行してどのように進化しているかに注目すべきだと述べた。「より興味深いのは、分散型金融、暗号資産、AIの進化の方向性だ」と、彼は語った。
マイアミで開催された「アメリカン・ビジネス・フォーラム」でも講演したスアレス氏は、マイアミが金融ハブとして台頭していることにも言及。マイアミの親資本主義的な精神はニューヨークのような都市とは「正反対」であり、その結果として不動産やビジネスへの需要が大きく増加すると予測した。
2021年にスアレス氏は、完全なビットコイン経済を構築する計画の一環として、マイアミ市がもうすぐ市民にビットコインを配布する予定だと述べている。スアレス氏は、市税を含む支払いに「サトシ・システム」が使用される未来を構想しているとも語った。
彼は、ビットコインの実用性を高めることで、その価値と普及がさらに促進されると付け加えた。また、市職員にビットコインで給与を支払い、住民が暗号資産で料金や手数料を支払えるようにしたいと述べた。
現在、マイアミ市長選は、民主党のアイリーン・ヒギンズ氏と共和党のエミリオ・ゴンザレス氏による12月9日の決選投票に向けて進んでいる。スアレス氏は任期制限により再出馬できなかった。
ビットコインで報酬を受け取るセレブたち
最近、NFLスターのオデル・ベッカム・ジュニア氏は、2021年にロサンゼルス・ラムズ時代の報酬をビットコインで受け取るという自身の決断が正しかったと証明した。ベッカム氏は、ビットコインが1 BTC=約6万ドルで取引されていた当時、Cash Appを通じて75万ドルの基本給をBTCに換金していた。
その後、ビットコインが80%近く暴落したため、批評家たちはこの決断を嘲笑した。しかし、2025年7月にビットコインは12万ドルを超える史上最高値まで急騰。
ビットコインが史上最高値を更新した際、ベッカム氏はX(旧Twitter)に「この決断にかなり満足していると言っても差し支えない」と投稿した。
1 BTCあたり11万8000ドルの時点で、彼が当初に受け取った報酬は約147万ドルとなり、2021年当時のほぼ2倍の価値になっていた。税率49.3%を差し引いた後でも、ベッカム氏は約110万ドルを手にしていたことになる。これは、現金で受け取っていた場合のほぼ3倍に相当する。
ほかにも、ビットコインで報酬を受け取った著名なアスリートには、NFLのカロライナ・パンサーズでの1300万ドルの報酬の半分をBTCで受け取ったラッセル・オクング氏、1000万ドルのスポンサー契約報酬をビットコインで受け取ることを選んだセイクワン・バークリー氏などがいる。