2025年9月1日、メタプラネット社は東京で臨時株主総会(EGM)を開催した。
この株主総会で、メタプラネット社代表取締役社長のサイモン・ゲロヴィッチ氏は、同社がビットコイン・トレジャリー企業として16カ月間で達成した成果を強調するとともに、2027年までに総供給量の1%にあたる21万ビットコインを取得する計画を明らかにした。
この構想には、新たな金融商品「Metaplanet Prefs」の2種類のバージョンを発行することが含まれている。これはストラテジー社が2025年3月に導入したものに類似する永久優先株式の発行であり、その調達資金を活用してビットコインを取得する計画だ。
メタプラネットの軌跡
ゲロヴィッチ氏は株主総会の冒頭で、メタプラネットが2024年初頭に経営難にあったホテル会社からビットコイン・トレジャリー企業へと転換した経緯を説明した。
それ以来、同社はビットコイン総供給量の約0.1%を取得し、1万ビットコイン取得という当初の目標を大幅に上回ったと指摘した。
さらに会の最中に、メタプラネットが総保有量を2万ビットコインに増やし、世界で第6位のビットコイン保有企業となったことも発表された。
🚨メタプラネット社が1,009 BTCを追加購入!これで総保有数は20,000 $BTC に到達 🚀 #ビットコイン pic.twitter.com/B7pUBgbOHC
— Bitcoin Magazine Japan (@BitcoinMagJapan) September 1, 2025
また、ゲロヴィッチ氏は、最終的にメタプラネットをストラテジーに次ぐ世界第2位のビットコイン保有企業にすることを目指していると述べた。さらに、過去1年間の1株当たりビットコイン保有率をストラテジーと比較し、ストラテジーの86%に対してメタプラネットは2274%に増加したことを強調した。
ゲロヴィッチ氏はまた、メタプラネット株が世界中の取引所や証券会社を通じて週100時間以上取引されており、同社の成功が日本にとどまらずグローバルなストーリーとなっていることを指摘した。
「世界のどこにいても、メタプラネットは手の届くところにあります」と、ゲロヴィッチ氏は約2000人の参加者に語りかけた。
優先株式「Metaplanet Prefs」
「伝統的に、優先株式は金融界の片隅にひっそりと存在してきた。しかし、ビットコインに裏付けられることで、それはまったく新しいものになる」と、ゲロヴィッチ氏は語った。
彼は、メタプラネットが計画している優先株式は、ストラテジーの場合と同様に、より多くのビットコインを取得するための主要な資金調達手段になるだけでなく、ビットコインに裏付けられたイールドカーブを確立し、日本の債券商品よりも高い収益を生み出す可能性があると説明した。
さらに、現在日本はG7諸国のなかでもっとも金利が低く、極めて低い金利で借入ができるため、メタプラネットはそのような商品を開発できる独自の立場にあることを強調した。
そして、彼は「日本の低金利はわれわれにとって隠されたスーパーパワーだ」と述べた。
また、ゲロヴィッチ氏は伝統的な債券市場が「圧迫されている」こと、そして投資家が「代替手段を探している」ことも明らかにした。
ゲロヴィッチ氏によれば、これはアジアで最大のビットコイン担保債券発行者となるチャンスだという。メタプラネットが提供する優先株式プランは従来の債券商品に代わる魅力的な選択肢となるだろうと、彼は考えている。
メタプラネットは2種類の優先株式を提供する計画だ。
クラスAは、従来の債券商品と同様に利回りを提供する「より安全で安定した」金融商品として設計され、利回りは5%となる。クラスBは、リスクは高くなるが、メタプラネットの普通株式への転換オプションが付与される。
ゲロヴィッチ氏は、これらの新しい金融商品はメタプラネットに4つの明確な利点をもたらすと述べた。
メタプラネット永久優先株式商品の4つのメリット
資金調達の多様化:これまでメタプラネットの資金調達手段は普通株式の発行のみだった。優先株式の発行は同社に新たな資金調達手段を提供する。
恒久性:5%の利回りを約束する永久債務証書を発行することで、メタプラネットはリファイナンスリスクという恒常的な負担なしで資金調達を行なうことができる。
資金調達コストの低さ:前述の通り、日本の金利はG7諸国のなかでもっとも低く、メタプラネットは他の多くのビットコイン・トレジャリー企業よりも低いレートで資金を調達できる。
優先株式の発行上限設定:メタプラネットは、優先株式の発行額をビットコイン純資産価値(NAV)の25%に上限設定する。これにより、ビットコイン価格が75%下落した場合でもメタプラネットは持ちこたえられる。
この4つの利点を説明した後、ゲロヴィッチ氏はメタプラネットの新たなミッションを次のように要約し、プレゼンテーションを締め括った。「日本における新しい信用理論を開拓し、過剰担保された絶対的に希少なデジタル資本を基盤とした金融商品を発行すること」。
圧倒的な支持
「Metaplanet Prefs」の計画を説明した後、ゲロヴィッチ氏は出席者に対して、定款の改正を目指す同社の方針を承認するかどうかを尋ねた。
彼の提案は会場からの大きな拍手で迎えられた。
ゲロヴィッチ氏のヴィジョンや、それを実行に移してきた実証能力に興奮したのは出席者だけではない。
メタプラネットのストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーを務め、午後のプログラムでゲロヴィッチ氏と対談したエリック・トランプ氏は、ゲロヴィッチ氏を高く評価した。
「サイモンは、私が人生で出会ったなかでもっとも誠実な人物のひとりだ。サイモンという素晴らしいリーダーと、ビットコインという素晴らしいプロダクト。この組み合わせは、まさに勝利の方程式だと思う」と、トランプ氏は語った。
また、ビットコイン・トレジャリー戦略を導入した直後にメタプラネットに投資したNakamoto社CEOのデイヴィッド・ベイリー氏も、ゲロヴィッチ氏とメタプラネットのチームを称賛し、日本中の投資家たちが同社に注目せざるをえなくなっていると指摘。
「メタプラネットは無視できないほど大きな存在になった」と、ベイリー氏は語った。
さらに、ベイリー氏は、メタプラネットを「日本にとって組織的に重要な機関にする」というゲロヴィッチ氏の功績を讃え、ゲロヴィッチ氏が日本の首相や天皇陛下との会談に招かれる日を楽しみにしていると述べた。
開示情報:Nakamotoは、「Bitcoin Magazine」の親会社であるBTC Inc.と提携し、世界初のビットコイン・トレジャリー企業のグローバルネットワークを構築しています。BTC Inc.はNakamotoに対し、特定のマーケティングサービスを提供しています。詳細はこちらをご覧ください。
