2月5日(米国時間)、ビットコイン価格は史上もっとも劇的な売りのひとつを経験し、主要なサポートレベルを大幅に下回り、デリバティブ市場で大規模な清算を引き起こした。
Bitcoin Magazine Proのデータによると、世界最大の暗号通貨は重要な底値サポートを突破し、 6万2000ドル水準へと下落。BTC史上最大のドル建て下落幅を記録した。
2025年10月に記録した12万6000ドル超の史上最高値は、現在のビットコイン価格水準より約6万3000ドルも高い水準となっており、取引所全体でパニック売りが劇化した。
今回の下落率は史上最高値から50%となり、ビットコインの歴史上でもっとも極端な調整局面のひとつに並ぶもので、FTXの破綻時に起こった売りをも上回る規模となった。
ビットコイン価格は持続的な下落トレンドにあり、ピーク時の価値のほぼ半分が失われた。一方、世界的な市場ストレスやマクロ経済環境のセンチメントの変化を背景に、リスク資産全般が弱含んでいる。
わずか1日で11億ドル以上の強制清算
この下落の深刻さは、レバレッジをかけたデリバティブ取引によって増幅された。
Coinglassのデータによると、ビットコイン価格が暴落するにつれ、強制清算が急増し、過去24時間で10億ドル以上のポジションが消失した。特に、BTCが重要な水準を下抜けたことで、自動的にクローズされるロングポジションが大半を占めた。
最近の上昇局面でポジションをとったトレーダーは、5日の早い段階で7万ドル付近のサポートを維持できなかったことで打撃を受け、デレバレッジ(レバレッジ解消)のフィードバックループが広がり、価格は6万ドル台へとさらに押し下げられた。
ビットコイン価格のサポートゾーン
BTCの急落は、わずか8日前に9万ドル超の水準からいったん調整した後に起きた。Bitcoin Magazine Proのデータによると、ビットコイン価格は過去12カ月で約35%下落、10月のピークからは約50%下落している。
5日の急落により、 BTCは複数のサポートゾーンを下抜け、BTCの構造が決定的に弱気方向にシフトするなかでボラティリティが急上昇した。指標は、6万ドルを下回る水準まで大きなストップロスが限られていることを示唆している。
ビットコインの急落は株式市場にも波及し、同日5日、暗号資産関連銘柄が大きく売り込まれた。Riot PlatformsやMARA Holdingsといった大手マイニング企業の株価は二桁の下落率を記録した。
CoinbaseやRobinhoodといった暗号資産関連企業の株価も二桁下落した。市場全体の下落も圧力となり、ハイテク株やその他のハイベータ株がデジタル資産とともに売られた。
ブラックロック社が運用する現物ビットコインETF(上場投資信託)の「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」は価格が13%下落し、設定以来2番目に大きい一日あたりの下落率を記録するなか、約100億ドル相当の株式が取引され、一日の取引高として過去最高を更新した。
ストラテジー社($MSTR)の株価は15%以上下落しており、5日夜には決算発表が予定されている。本稿執筆時点で、ビットコインは6万4000ドルをわずかに下回る水準で取引されている。