Homeビジネスシティ、ビットコインを伝統金融と統合へ ―― カストディサービス提供を正式発表

シティ、ビットコインを伝統金融と統合へ ―― カストディサービス提供を正式発表

米金融大手シティが、ビットコインを銀行システムへと直接組み込む新インフラの構築を表明。カストディから税務報告まで、伝統金融の枠組みでBTCを管理可能にする「銀行化」の全貌が明かされた。

シティ(Citi)が、ビットコインを伝統金融の深部へと誘う準備を整えている。同行のデジタル資産カストディ開発責任者、ニーシャ・スレンドラン氏は27日、機関投資家基準のカストディ、秘密鍵管理、そしてウォレットインフラの提供を柱とする新機軸を発表した。

ビットコイン財務戦略の先駆者、ストラテジー社関連のイベント「Strategy World」に登壇したスレンドラン氏は、この取り組みを「ビットコインを銀行取引可能な資産(Bankable)にする」ための広範な戦略と位置づける。カストディの提供、既存の報告・税務システムとの統合、そしてアクセスの簡素化。描かれたのは、三位一体のロードマップだ。

「年内には、ビットコインを伝統金融(TradFi)へと融合させるインフラをローンチする」。スレンドラン氏は断言した。まずは中核となる保管機能と、厳格な鍵管理体制の構築から着手するという。

約30兆ドルという、途方もない資産を預かるシティ。この巨大な管理網に、ビットコインが正式なラインナップとして加わる。既存の証券やマネーマーケット商品と同様の報告チャネル、税務ワークフロー、そしてコンプライアンスの枠組み。それらがそのままBTCに適用される。

投資家に、複雑な秘密鍵の管理やワンタイムアドレスの処理は求められない。煩雑なプロセスはすべてシティのインフラが肩代わりし、伝統的な資産運用と同じ利便性だけを抽出する。

シティのアナリストは、2025年12月の時点で強気な予測を立てていた。ETFの普及と規制の進展により、2026年には14万3,000ドル、強気派なら18万9,000ドルに達するとの見立てだ。当時の価格は約8万8,000ドル。昨日の急騰を経て現在は6万7,000ドルを下回る水準にあるが、利益確定の動きが強まる中でも、その底流は確実に変わりつつある。

追随するモルガン・スタンレーの野心

シティの動きに呼応するように、モルガン・スタンレーもまた、独自のデジタル資産プラットフォーム構築を急いでいる

同行はまず、傘下のE-Tradeを通じた現物ビットコイン取引を解放し、来年には完全統合されたカストディ環境を提供。8兆ドルの資産基盤を背景に、レンディングや利回り商品の開発も視野に入れるという。

ウォール街の両雄が動く。ビットコインはもはや、既存の金融システムの外側にある「異物」ではない。それは、銀行という巨大な機構の歯車へと、静かに組み込まれようとしている。

Author

  • Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。

    View all posts
Micah Zimmerman
Micah Zimmerman
Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。
RELATED ARTICLES
Bitcoin Bitcoin BTC/JPY
¥0
24hr %:
0.0%
24hr High:
¥0
24hr Low:
¥0
Error loading data. Check console for details.
VIEW 150+ BITCOIN CHARTS

LATEST NEWS

custom ad 1