7月7日、Nakiki SE(ISIN:DE000WNDL300)は、ビットコインを唯一の財務準備資産とする戦略を全面的に採用し、ドイツで初めて「ビットコイン純保有戦略」を追求する上場企業を目指す方針を発表した。これは、マイケル・セイラー氏の戦略に倣った事業計画といえる。
🚨JUST IN: 🇩🇪 Nakiki SE is planning to become the first German listed company with a pure #Bitcoin treasury strategy pic.twitter.com/BY6P64fd8m
— NLNico (@btcNLNico) July 7, 2025
Nakiki SEは2025年後半に開催される定時株主総会において、社名の変更と事業目的の改定を提案する予定。また、同社はビットコインの購入資金を調達するため、株式発行による資金調達を目指して主要な投資家と協議中だという。
発表では、「本日、潜在的な投資家、引受銀行、ビットコイン専門家との協議を経て、ビットコイン・ポートフォリオの構築に向けた道筋が定まりました」と述べられている。
今回のNakiki SEの発表は、ドイツ企業がビットコインを財務資産として採用する傾向が高まるなかで行なわれた。その代表例が、今年初めにビットコインの戦略的備蓄を発表して話題となった、高級自然化粧品に特化した非上場企業のEvertz Pharma GmbHだ。
ビットコインをバランスシート上に保有しているドイツ国内の上場企業としては、Bitcoin Group SEも存在するが、マイケル・セイラー氏のストラテジー社のようにビットコイン財務戦略を積極的に実行しているわけではない。Nakiki SEはこの点で差別化を図っており、ドイツ初となる「新しいビジネス戦略に完全特化した上場企業」を目指している。
Evertz Pharma GmbHのマネージングディレクターであるドミニク・エバーツ氏は、「私たちの使命は科学的な基盤に基づいたナチュラルビューティの促進。この未来志向はわが社の財務戦略にも反映されている。希少かつグローバルに取引可能な資産としてのビットコインは、わが社の準備資産を補完し、企業としての長期的レジリエンスを強化するものだ」と述べている。
この1年間で、ビットコインを財務準備資産として採用する企業は世界的に急増した。現在、ビットコインをバランスシート上に保有する企業・団体は256社にものぼる。
ストラテジーの戦略は、ビットコイン業界においてもっとも影響力のある事例のひとつとされる。最新の市場指標によると、同社は59万7000 BTC超を保有、ビットコイン純資産額(NAV)は約647億ドル、1年のリターンは約210%に達している。ストラテジーのビットコインに対する長期的信念と情報公開性は、Nakiki SEやEvertz Pharmaのような企業にとって範となっている。今後さらに多くの企業が従来型の準備資産に代わる選択肢を模索するなか、ストラテジーのモデルは、ビットコインを戦略的資産として位置づける動きをいっそう後押しすることだろう。