10月21日、ビットコインの価格は取引序盤の10万8000ドルから上昇し、11万3000ドルを突破して急騰した。一方、伝統的な安全資産は打撃を受けた。
金(ゴールド)現物は1オンスあたり4085.39ドルまで下落し、6%以上の下げ幅を記録。銀現物は最大で8.7%急落し、2021年以来の大幅な下落となった。
ビットコインの急騰は、米連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォラー理事が米国の暗号資産政策の重大な転換を示唆し、「スキニー・マスターアカウント」プログラムを発表した後に起こった。この取り組みにより、対象となるフィンテック企業やデジタル資産企業は従来の銀行を経由することなく、連邦準備制度の決済システムに限定的かつ直接的にアクセスできるようになる。
ウォラー理事は、分散型台帳、DeFi(分散型金融)、暗号資産を主流の金融システムに不可欠な要素として位置づけた。現在、FRBは新たな金融テクノロジーと既存のインフラを統合する方法を積極的に模索している。
貴金属市場の売りが進むなか、SNS上では投資家が金や銀からビットコインへ資金を移しているのではないかという疑問が浮上した。
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— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) October 21, 2025
Bitwise「金からのわずかな資金移動がビットコイン価格の上昇を引き起こす可能性がある」
10月21日に発表されたBitwise社の「Crypto Market Compass Report(暗号資産市場コンパスレポート)」では、ビットコインは今四半期に潜在的な反発の兆しを見せており、たとえ資金のほんの一部でも金から暗号資産に流入すれば、より大きな上昇相場につながる可能性があると示唆されている。
同社は、金からわずか3〜4%の資金がシフトするだけで、理論的にはビットコインの価格が2倍になる可能性があると強調した。これはふたつの資産の時価総額の大きな差を反映している。
このレポートは、いくつかのビットコイン支援要因を指摘。最近のパフォーマンスの低迷にもかかわらず、市場センチメントは顕著な「売り疲れ」を示しているという。
また、米国の地方銀行におけるストレスの高まりも、金融システム全体のリスクを増幅させていた。投資家が伝統的な金融機関以外の選択肢を模索するなかで、カウンターパーティリスク(相手先リスク)のない資産であるビットコインはその恩恵を受ける可能性があった。
同時に、FRBが量的引き締め政策を一時停止あるいは撤回する可能性を示唆するシグナルも、米国および世界的な流動性の拡大を加速させた可能性がある。Bitwiseによると、歴史的に金は金融緩和局面で強く反応する傾向があり、ビットコインも同様の動きを見せる可能性があるようだ。
Bitwiseはさらに、ビットコインの金に対するパフォーマンスがリスク選好の変化と連動する傾向があると指摘。リスクオンのセンチメントが再燃した局面では、ビットコインは歴史的に金を上回るパフォーマンスを示しており、わずかな資金のローテーションでさえも大きな効果を生む可能性があると分析している。
総じて、Bitwiseは現在の市場環境がビットコインにとって極めて有利であると分析。金からビットコインへの資金配分のわずかな変更でさえ、大きな上昇相場を引き起こす可能性があると結論づけた。