過去3番目の大規模取得:累計保有量は81万BTCを突破
月曜日に公開された規制当局への提出書類によると、ストラテジー社は先週、34,164 BTCを財務資産(トレジャリー)に追加した。購入総額は約25.4億ドルにのぼり、同社の歴史においても過去最大級の単発購入を記録した。
今回の取得価格は1 BTCあたり平均74,395ドルで、これにより同社の総保有量は815,061 BTCに達した。これまでのビットコイン蓄積に投じた資金は総額で約615.6億ドル、1コインあたりの平均取得単価(コストベース)は75,527ドルとなっている。
ビットコイン価格が75,000ドル近辺で推移するなか、同社のポジションは平均取得価格に肉薄しており、直近の市場ボラティリティを経て、損益分岐点付近での運用となっている。
Strategy、BlackRockのBTC保有量をついに上回る
Strategy:815,061 BTC
BlackRock:802,823 BTC pic.twitter.com/sbH4N1VT78— Bitcoin Magazine Japan (@BitcoinMagJapan) April 20, 2026
ブラックロックを上回り、保有量は81万BTC超に
今回の追加購入により、ストラテジー社はビットコインの総保有量においてブラックロックを上回った。マイケル・セイラー氏率いる同社が保有する815,061 BTCは、現物ビットコインETF製品を通じて保有されるブラックロックの802,823 BTCを凌駕している。
今回の買い増しは、同社にとって過去3番目の規模であり、2024年末以降で最も積極的な蓄積姿勢を示している。2020年に開始した貸借対照表(B/S)戦略を継続し、上場企業最大のビットコイン保有者としての地位を維持している。
会長のセイラー氏は正式発表に先立ち、週末にSNS上で「さらなる高みを目指せ(think even bigger)」というメッセージを発信。ビットコイン蓄積キャンペーンの継続を強く示唆していた。
独自スキーム「STRC」による資金調達の加速
一連の購入資金は、普通株式の発行と優先株式の売却を組み合わせて調達された。普通株式の売却で約3.66億ドル、さらに「STRC」として知られる永久優先株式の発行を通じて約21.8億ドルを確保している。
このSTRCという金融商品は、近年の資産取得において中核的な役割を担っている。変動配当構造を採用しており、額面付近の価格を維持しながら、年換算で約11.5%の利回りを投資家に提供する設計だ。同社は最近、配当支払いを月次から「月2回(semi-monthly)」へと変更する提案を行った。これにより、価格の安定化や需要喚起、再投資遅延の抑制を狙う。
🚨 速報:マイケル・セイラー率いるStrategy、34,164BTCを約25.4億ドルで購入 🤯 pic.twitter.com/DTaJw7D8EN
— Bitcoin Magazine Japan (@BitcoinMagJapan) April 20, 2026
2027年に向けた資本拡充計画
ストラテジー社は、さらなる資金調達能力の拡大を模索している。既存のプログラムの下で、数十億ドル規模の普通株式および優先株式の追加発行枠を確保。2027年までに株式や転換社債を通じて資金を募り、ビットコインの追加購入に充てる広範な計画の一環である。
現在の保有規模は、ビットコインの総供給量2,100万枚の3.8%を超えており、市場における存在感の大きさを浮き彫りにしている。なお、今回の開示を受け、市場はビットコイン価格の変動や同社の資本市場への依存度に敏感に反応し、同社株価はプレマーケットで約2.5%下落した。
インカム重視の投資家を惹きつけるSTRCの仕様変更
同社はSTRC優先株式の配当頻度を引き上げることで、ビットコインに裏打ちされた金融商品としての魅力を高め、インカムゲインを重視する投資家層の取り込みを加速させている。
月2回の支払いスケジュールへの移行により、現在の年利11.50%が分割して支払われることになり、株主にとってはより頻繁なキャッシュフローが期待できる。ビットコイン市場のボラティリティが続くなか、より反応の早い収益製品としてSTRCを位置づけ、機関投資家や個人投資家の双方に流動性を提供する構えだ。
STRCは、配当調整メカニズムを通じて100ドルの額面を維持するよう設計されている。市場価格が額面を下回った場合には配当利回りを引き上げ、需要を喚起して価格の安定を図る。現在、この動的なレート設定は月次で行われているが、月2回の枠組みへ移行することで、より市場環境に即した調整が可能となるだろう。
執筆時点で、ビットコイン価格は75,000ドルから76,000ドルのレンジで推移している。