ウォール街大手モルガン・スタンレーのビットコイン上場投資信託(ETF)の運用資産が、4億ドル近くに達している。設定は4月で、まだ間もない。
NYSEアーカに上場する同ファンドは、米国の銀行系運用会社が手がけるビットコインETFとしては初となる。取引開始日に3,300万ドル超の新規資金を集め、好調な滑り出しとなった。
運用資産は現在3億9,100万ドル超で、商品の人気ぶりを示している。多くのETFはそもそも運用資産4億ドルに達することがなく、まして1四半期で到達することはない。
ブルームバーグ・インテリジェンスのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は米国時間の金曜日、同商品は今年設定されたファンドのなかでも特に成功した商品の一つだと指摘した。
ファーサイド・インベスターズのデータによれば、今週だけで1,570万ドルの新規資金が同商品に流入した。
モルガン・スタンレーは数年前から、暗号資産分野への取り組みを進めてきた。2021年には、ギャラクシー・デジタルなどが手がけるファンドを通じて、富裕層の顧客にビットコインへのエクスポージャーを提供し始めた。
そして昨年には、同行の会長兼最高経営責任者(CEO)であるテッド・ピック氏が、暗号資産を安全に提供する方法を探るため規制当局と協議していると述べた。
4月には、同行のデジタル資産責任者であるエイミー・オルデンバーグ氏が、ビットコインの普及が直面する中心的な課題は商品設計ではなく顧客教育だと述べている。
今週のETFの動き
数週間にわたる資金流出とさえない値動きを経て、米国のビットコインETFはこの7日間で新規資金を集めている。
ファーサイド・インベスターズによれば、これらの商品には今週これまでに合計2億7,400万ドルの新規資金が入った。
ファンド群はそれまで好調が続き、木曜日を迎えるまでの7日間で10億ドル近くを集めていた。しかし木曜日には、モルガン・スタンレーの商品を除くすべてのETFが資金流出となった。
ビットコインは直近で6万4,096ドルで取引され、過去24時間で1%超下落した。7日間ではほぼ横ばいとなっている。
欧州の資産運用会社コインシェアーズは先週、投資家がビットコインETFに再び新規資金を投じているとしつつ、他の要因がデジタル資産市場の上昇を抑える可能性があると述べた。
「ここから大きな上値余地があるとはみていない」と、コインシェアーズのリサーチ責任者ジェームズ・バターフィル氏は記した。