コインベース社(COIN)の第3四半期は、明暗の分かれる内容となった。同社の提出書類によると、収益は約12億ドルだった。アナリストが予想していた12億3,300万ドルは下回った。サブスクリプション・サービス収益は比較的好調で、5億7,000万ドルに達した。同社は依然として取引活動への依存度が高いものの、継続的な収益は前四半期比で伸びている。
月間取引ユーザー(MTU)は740万人に減少した。前年同期は930万人だった。同社は決算説明会で、要因は市場全体の環境にあると説明した。それでも、暗号資産取引高に占める同社のシェアは10.7%に上昇した。上昇は4四半期連続だ。市場全体が落ち着くなかでも、同社が取引を獲得していることをうかがわせる。
調整後EBITDAは3億3,290万ドルで、この指標で見た黒字は15四半期連続となった。予測市場事業の年換算収益は2億ドルを超え、Coinbase Oneの加入者数は過去最高を記録した。
コインベースCEO、 株式売却に 向け準備
これとは別に、10月30日に報じられた提出書類によると、ブライアン・アームストロングCEOは、クラスA株を最大817万株売却する計画を設定した。同氏は8月、経営幹部が売却をあらかじめ予定できる米証券取引委員会(SEC)の規則10b5-1に基づいて、この計画を採用した。売却は株価に関する条件付きで、11月16日から2027年10月まで実施される可能性がある。共同創業者のフレッド・アーサム氏とエミリー・チョイ社長も同様の計画を持っており、合計は約1,360万株となる。
アームストロング氏にとって、これは初めてのことではない。過去には、ヴァンエックのアナリスト、マシュー・シーゲル氏が、2025年4月からの9カ月間で約5億4,570万ドルの売却を集計している。アームストロング氏は、これらの売却は自身のリスク管理の一環であり、会社についてのシグナルではないと述べている。
コインベース株、 一時15%近く 急落
コインベース株は10月30日の取引時間中に約15%下落したが、今回の決算が原因とは限らない。
バイナンスは10月29日、セキュリティ侵害を公表した。被害額は同社の推計で63億ドルに上り、暗号資産の盗難として記録上最大となる。10月30日時点で約30億ドルの資産が凍結されており、業界のパートナーが凍結に協力していた。
ハッカーは北朝鮮と関連しているとされたが、バイナンスは攻撃を特定の集団によるものとはしていなかった。同取引所は、ウォレットの秘密鍵が漏えいした証拠は見つかっていないとした。
バイナンスは、損失の補塡に充てられる準備金が63億4,000万ドルあるとした。入金に影響はなく、同社は48時間以内に出金を再開する見込みだとした。数値はこの時点で暫定的なもので、推計額は報道機関によってわずかに異なっていた。
市場はすぐに反応した。BTCは約4.5%下落し、7万7,000ドルを割り込んだ。ストラテジー社(MSTR)の株価は10月30日の取引時間中に10%近く下落した。Strive(ASST)の株価は一時12%超下落した。コインベース株は、この1年で55%超下落していた。





