パキスタンのムハンマド・オーランゼーブ財務大臣および暗号資産担当国務大臣のビラル・ビン・サキブ氏は、最近、ストラテジー社のエグゼクティブ・チェアマンであるマイケル・セイラー氏と、ビットコインがパキスタン経済に果たし得る役割について対談を行なった。
🇵🇰 パキスタンの財務担当相・暗号資産担当国務大臣のビラル氏が、マイケル・セイラーと #ビットコイン について対談!🚀 pic.twitter.com/NGEYcXLsfA
— Bitcoin Magazine Japan (@BitcoinMagJapan) June 16, 2025
セイラー氏は、自身のビットコイン投資の経験を引き合いに出しながら、世界の資本を惹きつける上で「信頼」と「リーダーシップ」が果たす決定的な役割を強調した。セイラー氏は、かつて4億ドルの投資額が、ビットコインを通じて市場価値400億ドル規模にまで成長したと述べている。
「これからもビラル氏と連絡を取り続けるつもりだ。パキスタンには優秀な人材が多く、ビジネスを共にできる相手も多い。我が社が保有していた投資資金は4億ドルにも満たなかったが、市場は我々を信頼し、400億ドルの資金を託してくれた。つまり、最も重要なのはリーダーシップであり、知的なリーダーシップ、そして信頼されることなのだ」。
さらにセイラー氏は、信頼と明確なビジョンこそが、世界中の資本を動かす原動力であると強調した。
「世界があなたを信頼し、言葉に耳を傾けるならば、資本と能力はパキスタンに流れ込むだろう。資本はすでに存在しており、居場所を求めている。我々の会社で起きたこともまさにそれだ。成功の要因は、我々が“明確さ”と“覚悟”を持っていたことにある。そして市場が誰をリーダーとみなすかを判断した瞬間、その人物を後押しし、資金を託すようになる。私は、同じことがパキスタンにも起こると考えている。なぜなら、あなた方には“覚悟”と“意志”、そして“明確なビジョン”があるからだ。だから私は、今後もあなた方と協力できることを楽しみにしている」。
今回の発言は、パキスタン政府の姿勢が大きく転換したことを象徴している。同国では2018年にビットコイン取引が禁止されていたが、現在は一転して積極的な方針を打ち出している。2024年3月20日、ビラル・ビン・サキブ国務大臣はブルームバーグの取材に対し、パキスタン政府がビットコインの合法化と、投資家を惹きつけるための規制枠組みの整備を目指していると語っていた。
「パキスタンは、もはや傍観者ではいられない」とサキブ氏は述べた。「我々は国際的な投資を誘致したいと考えている。なぜなら、パキスタンは低コスト・高成長の市場であり、国民の60%が30歳未満という若い国だ。…トランプ米大統領が暗号資産を国家的優先事項に掲げている今、パキスタンを含め、すべての国が同様の道を進まざるを得なくなるだろう」。
ラスベガスで開催された「Bitcoin 2025」において、ビラル・ビン・サキブ国務大臣は、パキスタン政府が戦略的ビットコイン準備金の創設に乗り出すことを発表した。
「本日、私はパキスタン政府が“政府主導のビットコイン戦略的準備金”の設立に着手すること、そして“国家ビットコイン・ウォレット”を立ち上げることをここで発表する」とサキブ氏は語った。「これは投機や話題作りのためではない。我々はこのビットコインを保有し続け、決して売却することはない」。