1月7日、ダウ・ジョーンズ社は、Polymarket(ポリマーケット)と独占的な提携を結び、リアルタイムの予測市場データを同社の消費者向けニュースプラットフォームを通じて配信すると発表した。これは、代替的な市場シグナルが世界でもっとも読まれている金融メディアの一部へと本格化かつ主流化することを意味している。
今回の契約により、Polymarketの予測データは、「ウォール・ストリート・ジャーナル」「バロンズ」「マーケットウォッチ」「インベスターズ・ビジネス・デイリー」を含むダウ・ジョーンズのデジタル媒体全体に掲載されることになる。
ダウ・ジョーンズによれば、これらのデータはホームページやマーケット関連ページに設けられた専用モジュールを通じて表示されるほか、一部の紙媒体にも掲載される予定だという。
この提携により、ダウ・ジョーンズは予測市場のシグナルを主流の金融ジャーナリズムに正式に統合する最初の既存大手メディアのひとつとなり、アナリスト予測などの従来の指標と並行して、市場予想を評価するための新たな手段を読者に提供することになる。
ダウ・ジョーンズのCEOであるアルマー・ラトゥール氏は、この取り組みについて、市場が将来の結果を総合的にどのように織り込んでいるかをリアルタイムで把握したいという需要の高まりを反映したものだと述べた。
提携の一環として、ダウ・ジョーンズは予測市場情報を組み込んだ新たな消費者向けの機能を展開する予定だ。新機能には企業業績に対する市場の折り込み期待を示すカスタム決算カレンダーが含まれ、今後はデータ主導型の新製品も順次投入される見込みだという。
この契約は、投資家の注目を集める競争が激化するなかで、データおよび分析サービスを拡充するというダウ・ジョーンズのより広範な戦略を物語っている。
金融ニュースメディアは長きにわたって、世論調査、アンケート、アナリストのコンセンサスに依拠して市場予想を伝えてきたが、予測市場は実際の取引活動に基づいて継続的に更新される確率を示すという点で、それとは異なるアプローチを提供している。
Polymarketの最近の成功
Polymarketの創業者兼CEOであるシェイン・コプラン氏は、今回の提携によって予測市場が金融の主流に一歩近づいたと述べた。「『ウォール・ストリート・ジャーナル』を含むダウ・ジョーンズ・グループは、アクセスしやすいデータ主導の情報における新たな基準を打ち立てている。このパートナーシップはジャーナリズムの洞察とリアルタイムの市場確率を融合することで、より包括的なニュース体験を生み出す」と、コプラン氏は語った。
この契約は、暗号資産ネイティブな層を超えて、予測市場の認知度を高めてきたメディアや機関投資家向けの一連の提携に続くものである。
Polymarketにとってダウ・ジョーンズとの提携は、米商品先物取引委員会(CFTC)との規制上の問題を解決した後に米国で事業再開して以来、初の本格的なメディアコラボレーションとなる。
ニューヨークを拠点とするこのプラットフォームは、未登録のデリバティブ契約を提供したため2022年に米国での事業を禁止されていたが、CFTCの認可を受けた取引所を買収し、規制された枠組みの下で事業を再開した。
2020年に設立されたPolymarketは、選挙から経済データ、企業業績に至るまで、現実世界の出来事の結果を取引できるプラットフォームとして急成長を遂げてきた。また、このプラットフォームではビットコインでの入金も受け付けている。