Bitcoinの開発組織Brinkが、Bitcoin Core初の第三者セキュリティ監査に資金を提供した(完全なレポートはこちら)。監査はソフトウェアセキュリティ企業のQuarkslabが実施し、Open Source Technology Improvement Fund(オープンソース技術改善基金 – OSTIF)の支援と、BrinkのNiklas GöggeとChaincode LabsのAntoine PoinsotというBitcoin Core開発者の協力を得て行われた。
このセキュリティ監査は、Bitcoinネットワークとプロトコルの基準実装として最も広く採用されているBitcoin Coreの開発史において、画期的な出来事となった。
Bitcoin Coreはここ数年、セキュリティ体制を着実に強化してきたが、今回、セキュリティ専門企業による外部監査という新たな段階を迎えた。
監査には、手動によるコードレビュー、自動化ツールによる静的・動的解析、そして高度なファズテストが含まれた。ファズテストは自動生成された入力を異なるコード経路で実行し、予期しない動作や有害な動作を洗い出すものだ。
監査では重大な脆弱性は発見されなかった。深刻度の低い問題がふたつと、Bitcoin Coreの分類基準に該当しない軽微な問題が13件確認された。
この監査プロセス全体がBitcoin Coreのテストインフラ改善ももたらした。
具体的には以下の通り:
- ブロック接続とチェーン再編成シナリオのための新しいファズテストインフラ
- テストでカバーすべき新たな領域の特定
- ファズテスト全般を高速化・改善するファイルシステムの改善
- 性能劣化を検証するための新しいユーティリティ
- レビュアーや新規開発者向けのコード可読性向上のための提案
こうした改善の一部は、すでに本体への組み込みに向けた作業が進んでいる。
この独立セキュリティ監査の結果は、近年のBitcoin Coreにおけるセキュリティポリシー、テスト、そして全体的な品質レビューの改善が、プロジェクトに実質的な効果をもたらしたことを改めて示した。