クリスマス週および年末年始の週を通じて比較的横ばいで推移した後、ビットコイン価格は先週末にかけて小幅に上昇。ビットコイン価格は週足を9万1489ドルで終え、短期的なレジスタンス水準である9万1400ドルをわずかに上回った。強気派がこの水準を維持できれば、今週は、11月中旬以降価格の上値を抑えてきた9万4000ドルのレジスタンス水準に再び挑戦する展開が見込まれる。今週は9万8000ドルも手の届く範囲にある。

現在の主要なサポートレベルとレジスタンスレベル
強気派はこの勢いを新年にもち込み、9万4000ドルのレジスタンスラインを突破しようとするだろう。9万4000ドルを上回ると、次に9万8000ドルが控えており、この水準からレジスタンスは本格的に強まり始め、10万3500ドル付近まで広がっている。このエリアは、もし9万4000ドルを上抜けた場合も反落を招く可能性が高い領域だ。10万9000ドルは最終的な天井となる可能性が高いため、これを突破するのは極めて困難だろう。もし、価格が10万9000ドルを上回れば、新たな高値更新の可能性について議論を始めることができるだろう。
一方で、弱気派が価格を押し下げることができた場合、強気派は8万7000ドルでのサポートを維持したいところだ。その下には8万4000ドルの強力なサポートが依然として存在するが、何度も試されることで弱体化してゆく。もし、8万4000ドルのサポートが崩れた場合、7万2000ドルから6万8000ドルのサポートゾーンが、反発を生み出す強い水準として視野に入ってくる。
今週の見通し
ここ数週間、弱気派はやや勢いを緩めている。今週は、強気派がこの局面を利用して次のレジスタンスレベルに向けて価格を押し上げようとする可能性が高いため、9万4000ドルを再び狙う展開が見込まれる。強気派が9万4000ドルを突破できたとしても、9万8000ドルが今週の上値を抑える水準となるだろう。もし、今週中に強気派が9万1400ドルの水準を維持できなければ、次は8万7000ドルの水準を守る展開が予想される。その水準を防衛できれば、価格は再び上昇を試み、改めて9万4000ドルに挑戦する展開が予想される。

市場ムード:中立
ここ数週間、強気派はサポートレベルを維持しており、今週はやや上向きのモメンタムをもっている。弱気ムードは和らぎ、より中立的な水準へと移行した。
今後数週間の見通し
週足チャートは、上方にあるブロードニング・ウェッジの下限トレンドラインと、下方にある週足100SMA(単純移動平均線)に挟まれた状態が、ここ数週間続いている。どちらかがブレイクする必要があるが、現時点ではトレンドラインのレジスタンスが弱まり、強気派が上方向に押し上げるチャンスが生まれている。ただし、長期的なバイアスは依然として弱気であるため、今後数週間にかけて、いかなる強気な動きも天井をつけ、再び8万7000ドルから8万4000ドルのサポートを試しに戻ってくる展開が想定される。この時点で週足終値が8万4000ドルを下回るようであれば、弱気派は、次のサポートレベルである7万ドル前半のレンジへと価格を押し下げようとするだろう。上昇局面では、強気派は長期トレンドを反転させるために、週足終値を10万ドル以上に維持する必要がある。
用語ガイド:
Bulls/Bullish(強気派):価格が上昇すると予想する買い手または投資家。
Bears/Bearish(弱気派):価格が下落すると予想する売り手または投資家。
サポートまたはサポートレベル:少なくとも初動では、資産価格が維持されると考えられる水準。サポートに到達する回数が増えるほど、サポートラインは弱くなり、価格を支えきれずに崩れる可能性が高まる。
レジスタンスまたはレジスタンスレベル:サポートの反対。少なくとも初動では、価格が跳ね返される可能性が高い水準。レジスタンスに到達する回数が増えるほど、レジスタンスラインは弱くなり、価格の上昇を抑えきれなくなる可能性が高まる。
SMA:単純移動平均。一定期間における終値を基に算出される平均価格。RSIの場合は、一定期間における相対力指数の平均値を指す。
ブロードニング・ウェッジ:上向きのトレンドラインがレジスタンスとして、下向きのトレンドラインがサポートとして作用するチャートパターン。このパターンが成立するには、これらのトレンドラインが互いに乖離していく必要がある。このパターンは価格変動幅の拡大によって形成され、通常は高値が切り上がり、安値が切り下がる。
フィボナッチ・リトレースメントとエクステンション:自然界における成長と減衰のサイクルに関連する、いわゆる黄金比に基づく比率。黄金比は、定数ファイΦ(1.618)とファイΦ(0.618)を基にしている。