本日4月2日、Breezは最新アプリケーション「Misty Breez」をローンチした。このアプリはBreez SDKを用いて構築されている。Breez SDKは当初、ライトニングネットワーク対応をさまざまなコンシューマー向けアプリに統合するプロセスを簡素化することを目的に開発された。現在、数十の既存プロジェクトや企業がSDKを使ってライトニング上に構築を行なっている。
SDKはライトニング統合におけるふたつの方式をサポートしている。ひとつは「ネイティブ(Native)」方式で、アプリ開発者がブロックストリーム(Blockstream)社のGreenlightサービスを利用してライトニングウォレットまたは機能を統合する方法。Greenlightでは、ウォレットプロバイダーがクラウド上にライトニングノードをホストできる一方で、秘密鍵は完全にユーザーの管理下に置かれる仕組みとなっている。もうひとつが「ノードレス(Nodeless)」方式で、これはLiquid(ビットコインのサイドチェーンのひとつ)とのサポートをシームレスにライトニングネットワークに統合する方法だ。SDKがサポートする両モデルは、ライトニングネットワークとLiquidで利用可能な各種機能を完全にサポートしつつ、それらをゼロから開発・実装する際の複雑さを解消している。
Misty Breezは、Nodeless SDKツール群の上に構築されている。つまり、ユーザーのコインがLiquidサイドチェーン上で自己管理(セルフカストディ)されることを意味しており、ユーザーは自らの資産を完全にコントロールできる一方で、Liquidネットワークを利用する際に伴う信頼のトレードオフも受け入れる必要がある(すなわち、Liquidネットワークの連邦(Federation)署名者の過半数が誠実かつ信頼できる状態であり続けることを前提としている)。
このウォレットは、BOLT 11とBOLT 12インボイス、LNURL-Pay、ライトニングアドレス、オンチェーンのBTCアドレス、さらにMatt CorralloによるBIP 353にも対応しており、DNSを利用して他のユーザーのウォレットから支払い情報を取得することができる。また、スマートフォンのOSにおけるモバイル通知をベースとしたオフライン決済にも対応する。
Breez SDKの目標は、開発者ができる限り少ない労力で、シームレスかつ用途に特化したユーザー体験を構築できるようにするためのツール群を提供することにある。その理念にのっとり、Misty Breezはシンプルなユーザー体験のベンチマークを示すことを目指しており、他の開発者がライトニング対応を自身のアプリに統合する際の参考として利用することができる。あるいは、Misty Breezそのものの上に機能を拡張して構築することも可能だ。さらに望むなら、実装したい機能をそのままMisty Breezに統合し、自由にリブランディングしてもかまわない(本アプリは完全なオープンソースだ)。
Misty Breezが使用しているBreez SDKのNodeless構成に関するドキュメントはこちらで公開されている。Misty Breezの実装に関するGitHubリポジトリはこちらからアクセス可能。アプリを試してみたいユーザー向けに、Android版のアーリーアクセスはこちら、iOS版はこちらから利用できる。
APKファイルを直接ダウンロードしたい場合はこちら。
新しいユーザー体験を構築するためのツールは、すでにすべて揃っている。