12月3日(米国時間)、ビットコインの価格は9万3000ドル付近で取引されており、過去24時間で約810億ドル相当が取引された。価格は1日で3%上昇、本日の高値9万3929ドルをわずか1%下回り、週初の安値である9万837ドル付近を約3%上回っている。
ビットコインの流通量は約1996万 BTCで、固定供給の上限である2100万 BTCに近づきつつある。この動きによりビットコインの時価総額は1兆8600億ドルに達し、同期間に3%上昇した。
アナリストによると、ビットコイン価格は2023年以来初めてメトカーフの法則に基づく適正価格を一時的に下回り、いわゆる典型的なサイクル後期のリセットにあたる動きを示したという。この動きは、先週ビットコイン価格を8万ドル付近まで押し下げた36%の急落のなかで発生し、過剰なレバレッジが解消され、投機的なポジションが市場から一掃された。
ネットワーク経済学者のティモシー・ピーターソン氏によると、ビットコインがネットワークの基礎的評価を下回って取引された期間は、歴史的に見て、将来の力強いリターンを生み出してきたという。過去のデータでは、12カ月間の上昇率は平均132%で、プラスのパフォーマンスは96%の確率で発生している、と「CoinDesk」は報じている。
ネットワーク内部のダイナミクスも変化している。長期保有者は過去10日間で約5万 BTCを蓄積し、数カ月にわたる売り傾向を反転させた。
コインは短期トレーダーの手から長期保管へと移行しつつあり、ビットコインが高値を取り戻そうとしている局面で売り圧力が軽減されている。今週ビットコインは9万ドルを回復し、3日には9万3978ドルの高値で取引された。
ビットコイン価格とマクロ経済状況
いまや、マクロ経済の状況はオンチェーンシグナルと収束しつつある。米連邦準備制度理事会(FRB)は量的引き締め(QT)を終了したばかりで、市場は12月の利下げをほぼ確実に織り込んでいる。
歴史的に、QTの反転はビットコインの大幅な上昇と重なってきた。このパターンは2010年まで遡ることができ、2013年の爆発的なサイクルや、最終的にビットコイン価格を6万7000ドルまで押し上げた2019年以降の急騰などが含まれる。
景気循環指標も転換期を迎えている可能性がある。米国の製造業景況感と、今後の購買担当者景気指数(PMI)の強さを示す先行指標である銅/金比率は底入れしつつあるようだ。
世界的な流動性の拡大にもかかわらずビットコインが最近停滞していることは、投資家が暗号資産に特有の要因よりも、景気信頼感の低下に反応していることを物語っている。数カ月にわたる調整局面の後、リスク選好度が回復すれば、ビットコインにとってプラスに働く可能性が高い。
短期的な見通しは依然として脆弱だ。11月の弱気な終値により月足MACDのクロスが確定したが、これは数カ月にわたるモメンタム鈍化に先立つシグナルとなることが多い。
8万5000ドルと8万4000ドル付近の主要水準は引き続きサポートとして機能しているが、アナリストはこれを下回ると7万5000ドルをさらに試す可能性があると警告している。
ビットコイン価格は、清算が沈静化するにつれてボラティリティは緩和しているものの、10月に記録した12万6000ドルの最高値からは大幅に下落したままとなっている。
相場が不安定であるにもかかわらず、機関投資家の参加は増加し続けている。ブラックロック社は「IBIT」ETF(上場投資信託)の内部エクスポージャーを増やし、JPモルガンは同商品に連動する仕組債を発行した。また、ストラテジー社はビットコイン保有量を拡大するとともに、ビットコインの売却を余儀なくされる恐れがないことを保証するため、14億ドルの現金準備金を積み立てた。
12月3日、チャールズ・シュワブ社は2026年初頭にもビットコイン取引の提供を開始したいと発表した。
また同日早朝、ブラックロックのラリー・フィンクCEOはビットコインについて「自分が間違っていた」と発言し、これまでの懐疑的な姿勢を大きく転換した。
「ニューヨーク・タイムズ」紙の「DealBook Summit」で講演したフィンク氏は、ビットコインを「恐怖の資産」と呼び、地政学的ストレス、金融不安、通貨価値の希薄化といった局面で買われると評した。さらに、ビットコインは依然としてボラティリティが高く、レバレッジの影響を受けると警告した一方で、ポートフォリオの保険として有意義な役割を果たす可能性があると述べた。
「もし、あなたがあらゆる希望に対するヘッジとしてビットコインを購入しているのであれば、ポートフォリオにとって大きな影響を与える。ビットコインのもうひとつの大きな問題は、依然としてレバレッジ・プレイヤーの影響を強く受けている点だ」と、フィンク氏は語った。
🇺🇸 BlackRockのラリー・フィンクCEOが「ビットコイン批判は間違っていた」と認め、見解が変わったと発言 👀
考え方は常に進化する。これは自分の中で大きな転換点だ、と語っています 👏 pic.twitter.com/zUKcsGgFep
— Bitcoin Magazine Japan (@BitcoinMagJapan) December 3, 2025
ブラックロックは現在、主要な暗号資産商品を提供しており、トークン化技術を構築している。フィンク氏は、ビットコインおよびデジタル資産の「大きなユースケース」を見いだしているようだ。
また、サミットの場で、Coinbase社のブライアン・アームストロングCEOは、ビットコインの価格がゼロになる可能性は「絶対にない」と明言した。
