ビットコイン関連の金融サービス企業として知られるFold社は、ビットコイン・ギフトカードの発売を先日発表した。これは、3000億ドル規模を誇る米国の小売ギフトカード市場へのビットコイン本格導入に向けた第一歩といえる。この革新的なプロダクトにより、消費者は身近な小売チャネルを通じて、ビットコインを購入したり贈ったりすることが可能となった。現在はFoldの公式ウェブサイトで利用可能、今後1年を通じて全米の主要小売店への展開が予定されている。
Foldのビットコイン・ギフトカードを使えば、ユーザーはビットコインを自身の貯蓄目的で取得することも、他者への贈り物として活用することもできる。カードはFoldの専用アプリ内で簡単に引き換え可能な仕様となっている。「ギフトカードを購入すれば、それを他人に渡すことも、自分で使うこともできる。Foldアプリを開けば、あなたのビットコインが表示される」と、Foldの会長兼CEOであるウィル・リーヴス氏は「Bitcoin Magazine」のインタビューで語っている。現時点ではFoldの公式サイトでの取り扱いに限られているが、今後は実店舗やオンラインショップなどリテールの売り場にも登場し、日常的なショッピング体験にビットコインを採り入れる構想だ。
今回の発表により、Foldはギフトカードというもっとも一般的な贈り物を通じてビットコインを普及させる先駆者としての地位を確立することとなる。
リーヴス氏は、「いまや全米最大手の小売店の陳列棚でビットコイン・ギフトカードが販売される時代になった。レジ横で気軽に手に取って、自分用に買うのも、ギフトとして誰かに贈るのも自由だ」と「Bitcoin Magazine」に語った。
このギフトカードには、鮮やかなオレンジの地色にホワイトのビットコイン“B”マークが象徴的にデザイン。代替資産への関心が高まるなか、小売市場のニーズを的確にとらえた商品だ。これは、コストコによる月間2億ドル相当の金(ゴールド)販売の成功に続く動きともいえる。
Foldは、ギフトカード発行事業者であるTotusとの提携によって、全米15万カ所以上にのぼる販売拠点でのビットコイン・ギフトカードの流通を可能にしている。
「今回の発表では、全米の主要小売店に直接流通チャネルをもつパートナー企業についても言及している」とリーヴス氏。具体的な小売店の名前は今後発表予定だが、Foldは2025年を通して流通網の拡大を図る計画だ。食料品店やガソリンスタンドなど、日常利用の店舗でビットコインが手に入る未来を目指している。リーヴス氏は「年内に、米国最大規模の小売業者を含む複数の流通パートナーを段階的に発表する予定だ」と語っている。
ビットコイン・ギフトカードは、ビットコインに興味はあるが、アプリや取引所の利用に抵抗を感じている何百万人ものアメリカ人をターゲットにしている。
リーヴス氏は、「このギフトカードを通じて、ビットコインを買っていない何百万人もの人々に直接リーチできる。彼らは新しいアプリをまだダウンロードしていなかったり、証券口座を持っていなかったり、ETF(上場投資信託)の存在に気づいていなかったりする」と説明している。Foldは、既存の信頼性ある小売チャネルを活用することで、ビットコイン導入の新たな入口を築いている。
2019年の創業以来、Foldは60万人以上のユーザーに向けてビットコイン・ベースの金融ツールを提供しており、2025年時点で自社の財務資産として1485 BTC以上を保有している。
「このギフトカードの影響で、2025年末までにビットコインがアメリカでもっとも人気のギフトになる可能性が本当にあると考えている」と、リーヴス氏は予測している。
