ビットコインETF(上場投資信託)は、4月21日に総額3億8130万ドルの純流入を記録。1月30日に記録した5億8810万ドル以来、最大の1日あたりの資金流入となる。この急増は、伝統的な金融市場が逆風に直面するなかでも、ビットコイン市場が強さを維持していることを反映している。
この日、もっとも多くの資金を集めたのはARK 21Shares ビットコインETF(ARKB)で、1億1610万ドルの流入を記録した。次いで、Fidelity(フィデリティ)のWise Origin Bitcoin Fund(FBTC)が8760万ドルを集めた。Grayscale(グレースケール)の商品群も堅調で、ビットコイン・トラスト(GBTC)やビットコイン・ミニ・トラストETF(BTC)を含め、合計で6910万ドルの新規投資を集めている。
NEW: 🇺🇸 #Bitcoin ETFs bought $381 MILLION worth of BTC yesterday, the highest since January.
We are so back 🚀 pic.twitter.com/yGWD9I59CY
— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) April 22, 2025
米国株式市場が約2.5%の下落を記録するなど大きな圧力にさらされるなかで、このETFの好調ぶりは注目に値する。一方、ビットコインはイースター週末以降の上昇を維持し、8万7300ドル超で取引された。
今回のETFへの資金流入は、ここ数週間やや低調だったビットコインETF市場における転換点を示している。前回1日あたり流入のピークとなった1月時点では、ビットコイン価格が一時10万ドルを上回っていたが、その後ドナルド・トランプ大統領による関税政策の発表を受けて価格は下落した。
市場指標は、機関投資家の楽観的な見方が強まっていることを示唆している。例えば、ビットコイン先物市場では資金調達率がプラス圏で推移しており、オプション市場においてはプット・コール・レシオ(PCR)が0.50を上回る水準にあり、多くのトレーダーが強気ポジションをとっている状況だ。
資産運用で最大規模を誇るBlackRock(ブラックロック)のiShares ビットコイン・トラストETF(IBIT)はこの日、4160万ドルの純流入を記録した。一方、Invesco Galaxy Bitcoin ETF(BTCO)やWisdomTree Bitcoin Fund(BTCW)など一部のプロバイダーは、期間中の取引がなかったと報告している。
このETF市場への関心のもち直しは、ビットコインが第1四半期の逆風を乗り越えた直後のタイミングで起きている。4月7日には2025年の最安値となる7万4773ドルまで下落したものの、その後は力強い回復をみせており、現在ではビットコインおよび暗号資産全体の時価総額が2兆8400億ドルに達している。
伝統的な金融市場が不安定な状況のなかでの大規模な資金流入は、ビットコインが「ヘッジ資産」として機関投資家から信頼を集めつつあることを示している。ETF市場のこの動向は、経済の不確実性や地政学的リスクが続くなかで、ビットコインに対する機関投資家の姿勢が変化しつつある可能性を示唆している。