4月初旬に開催された「MITビットコイン・エキスポ」に出席した際、筆者はビットコイン・コア開発者のアントワーヌ・ポワンソ氏と対話する機会を得た。
現在Chaincode Labsに所属しているポワンソ氏だが、以前はビットコインのセキュリティ企業Wizardsardineに在籍していた。同社は、事前署名済みトランザクションを用いた金庫システム「Revault」やMiniscript(ビットコインのスクリプト表現を簡素化・安全化する技術)を活用したウォレット「Liana」の開発元として知られている。ちなみに、ポワンソ氏による最初のビットコイン・コアへのコードのマージは2019年5月16日に行なわれた。
今回のインタビューでは、ポワンソ氏が提唱している「グレート・コンセンサス・クリーンアップ」について話を聞いた。これは、2019年にマット・コラロ氏が最初に発表した案をベースにしたもので、ビットコイン・プロトコルのソフトフォークの候補として提示されている。
ビットコインは過去にさまざまなバグに悩まされてきた。なかには、2010年に発生したインフレーション・バグのように深刻な事例もあった。現在もプロトコルにはいくつかの不具合が残っており、そこまで重大ではないにせよ、無視できないものばかりだ。
ポワンソ氏は、そうしたプロトコル上のバグの種類について説明し、それぞれに対処するための解決策を提案している。なかには「フットガン(使い方を誤ると自分に害を及ぼす仕組み)」のようなものもあり、存在を認識していれば容易に回避できる。しかし一方で、ビットコイン・ネットワークに深刻なリスクをもたらしかねない重大な欠陥も含まれている。
インタビュー映像は以下より視聴可能。