Home記事ビットコインの4年周期は終わったのか? ラショナル・ルートが「今回は違わないであろう理由」を解説

ビットコインの4年周期は終わったのか? ラショナル・ルートが「今回は違わないであろう理由」を解説

オンチェーン・サイクルの分析家ラショナル・ルートが「Bitcoin Magazine Pro」に登場。ETFやパッシブフロー、機関投資家の時代において、ビットコインの4年サイクルが崩れつつあるのか?について議論する。

「Bitcoin Magazine Pro」のリードアナリストであるマット・クロスビー氏が、オンチェーン・サイクル分析の専門家であるラショナル・ルート(Rational Root)氏と対談し、多くの投資家が抱く重要な疑問に斬り込む。ビットコインの歴史的な4年周期は健在なのか? それとも、機関投資家の本格参入によって、長年続いてきたサイクルは根本的に変わってしまうのか?

今回の対談では、オンチェーン指標、ETF(上場投資信託)への資金流入、投資家心理、企業によるビットコイン蓄積といった観点から議論が交わされた。いずれも、「次なるビットコインの大きな動き」が、遅れているのか、抑制されているのか、これから訪れるのか、を見極めるうえで欠かせない要素といえる。

オンチェーン指標でみると、市場は「まだ過熱にはほど遠い」

ルート氏によれば、現在のビットコイン市場は、いわゆる「サイクルの終盤(Cycle Exhaustion)」からはまだ遠い段階にあるという。

「いまは、短期保有者のコスト基準(Short-Term Cost Basis)よりも、標準偏差でわずか0.25程度しか上にいない。前回のサイクルのピーク時には、そこから標準偏差で4つ分も上に達していた」

「短期保有者のコスト基準」とは、直近でビットコインを購入した投資家たちの平均取得価格を示すオンチェーン指標で、市場の過熱度を測る際の重要な目安とされている。ルート氏は、現在の値が極めて控えめな水準にとどまっていることから、市場は依然として強気(bullish)とみている。

構造的な上昇 vs. パラボリックな熱狂

ルート氏は、現在のビットコイン・サイクルが過去のサイクルと比べて、はるかに安定した構造を形成していると指摘。

「ETFの承認や大統領選挙といったイベントで二度の急騰はみられたものの、2023年以降、全体としては上昇トレンドのなかに“構造的なチャネル”が形成されつつある」

この点に関して、クロスビー氏は、このような秩序ある価格動向は機関投資家の影響である可能性が高いと述べ、「ビットコインが新たなフェーズに入った兆しかもしれない」と指摘。これにより、過去のような極端なボラティリティが抑制される可能性もあるという。

ETFの資金流入は新たな「クジラ」

ルート氏は、ETFによる旺盛な買い需要に注目する。

「ETFだけでも、すでに日々の発行量の約3.5倍に相当する需要がある。加えて、ほかにも多くの需要源がある。ビットコイン・トレジャリー企業による積み上げだ」

現在、新たにマイニングされるビットコインは1日あたり約450BTCにすぎない。この限られた供給量に対して、ETFの需要、企業によるバランスシート上の蓄積、長期保有者の保有継続が重なり、ビットコインの供給構造は従来とは大きく変化している。

結局は人間心理が支配

機関投資家の存在感が増しているとはいえ、ルート氏は、依然としてビットコイン市場を動かしているのは人間の行動パターンだと強調する。

「サイクルが長期化したとか、短期化したとか、毎回議論は出てくる。これまでもすべてのサイクルで同じことが言われてきたが、結局のところ“今回は違う”ということはなかった」

ビットコインの価格サイクルは、「強欲(greed)」や「恐怖(fear)」、そして「取り残されることの恐れ(FOMO=Fear of Missing Out)」といった集団心理に大きく左右されてきた。現時点では、現在進行中のサイクルのデータは、2017年や2021年のパターンと非常によく似た動きをみせている。

熱狂フェーズに突入か?

ルート氏は自身の代表的な分析ツールである「ビットコイン・スパイラル・チャート」に触れつつ、次のように述べている。

「いま、まさに“スリル”と“ユーフォリア(熱狂)”のフェーズに近づきつつある。本当にワクワクする展開だ。この先6カ月間は、“退屈”とは無縁の時期になるだろう」

歴史的にみると、このユーフォリア(熱狂)フェーズは、ビットコイン市場のピークに先行して現れることが多い。ただし、ルート氏は「今回の相場サイクルが必ずしも同様のタイミングで終わるとは限らない」と慎重な姿勢をみせた。機関投資家の影響がサイクルを引き延ばす可能性があるためだ。

ビットコイン・トレジャリー企業を待ち受けるのは、圧倒的な優位か、それともリスクか?

ストラテジー社、メタプラネット社、ブロックチェーン・グループ社のようなビットコイン・トレジャリー企業の台頭について、ルート氏は以下のように語った。

「それはまさしく、法定通貨が下落し、ビットコインが上昇するという賭けではある。基本的には持続可能だ」

ルート氏は、これらの企業が戦略的に債務を活用し、法定通貨の価値の希薄化を利用してビットコインを蓄積している点を強調。2022年時のサイクルにおける失敗(Celsius社やBlockFi社)を理由とする懐疑論にも触れつつ、現在のプレイヤーたちは基本的に健全とみている、と述べた。

価格予測とサイクルのタイミング

ビットコイン価格の見通しについて問われたルート氏は、これまでと同様の見解を示した。

「私はずっと、14万ドルから24万ドルの間になると述べてきた。今回のサイクルで、ビットコインが50万ドルを超えるような展開にはならないと思っている」

同氏は、その理由として、マクロ経済のリスクや、価格がある程度の範囲内で長期間停滞するコンソリデーションの可能性を挙げた。ただし、現時点での相場展開は過去のサイクルの範囲内に収まっており、異常とは言えないとも強調した。

新たな時代に突入するのか?

ルート氏とクロスビー氏は、ビットコイン市場の参加者層が明らかに変化していることを認めつつも、少なくとも現時点では「ビットコインの基本的なサイクル構造は依然として機能している」という点で一致している。

「すべての指標が“レッドフラグ(過熱や警戒のサイン)”を示し始めたら、利益の一部を確定するのも悪くないタイミングかもしれない」と、クロスビー氏は述べた。

これに対して、ルート氏は次のように補足した。

「『Bitcoin Magazine Pro』は本当におすすめだよ。私にとって、マットは“同僚”のような存在。私たちがともに追いかけているのは、“ビットコインという旅路”そのものなんだ」

まとめ

ビットコインの市場構造は確かに進化しているが、それは劇的な変化というよりも段階的なものといえる。ETFを通じた機関投資家の需要、パッシブ資金の流入、企業による蓄積といった要因が市場動向に新たな影響を与えてはいるものの、サイクルの本質的な「感情の中核」は変わっていない。投資家は、今後も価格上昇の可能性に備えると同時に、過熱の兆候が現れた際には慎重な姿勢を保つ必要がある。

より詳細な分析やリアルタイムのデータに興味がある場合は、Bitcoin Magazine Proをチェックすることで、ビットコイン市場についての有益な洞察が得られます。


免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、金融アドバイスを意図するものではありません。投資を行なう前に必ずご自身でリサーチを行なってください。

Author

Mark Mason
Mark Mason
Driving Global Expansion and Innovation. Building International Partnerships for a Global Powerhouse.
RELATED ARTICLES
Bitcoin Bitcoin BTC/JPY
¥0
24hr %:
0.0%
24hr High:
¥0
24hr Low:
¥0
Error loading data. Check console for details.
VIEW 150+ BITCOIN CHARTS

LATEST NEWS

custom ad 1