2026年4月6日、沈黙を破る「ビットコイン・デー」の衝撃
著名な起業家であり、長年ビットコイン(BTC)の普及を牽引してきたジャック・ドーシー氏が、仮想通貨コミュニティを沸かせている。同氏は「Bitcoin Day | Earn Free Bitcoin」と銘打たれた新ページのリンクを投稿した。これは、Block社の関連アカウント「Bitcoin at Block」による、2026年4月6日のビットコイン・ファウセット(蛇口)復活を告知した内容を引用したものだ。
現在、ドーシー氏が共有した専用サイト(btc.day)には、ビットコインの無料配布を予告する力強い見出しと、カウントダウンタイマーが掲げられている。現時点では配布の具体的な仕組みや規模については伏せられているが、この動きは初期ビットコインのエコシステムを知る投資家たちに強い期待を抱かせている。
2010年、1人あたり5 #ビットコイン が無料配布されていたウェブサイト。
当時の5 BTCは、現在では33万4,000ドル相当となっています。
そして現在、ジャック・ドーシー率いるBlockが、無料でビットコインを配布する「ファウセット」を2日後に立ち上げ予定です 👀 pic.twitter.com/amJPMBvvtC
— Bitcoin Magazine Japan (@BitcoinMagJapan) April 3, 2026
ギャビン・アンドレセン氏による伝説的配布モデルの再来
「ファウセット」という仕組みは、ビットコインの歴史を語る上で欠かせない。2010年、ソフトウェア開発者のギャビン・アンドレセン氏は、簡単なキャプチャ認証をクリアするだけで、訪問者に5 BTCを無償で提供するサイトを開設した。
当時はビットコインに市場価値がほとんど付いておらず、この取り組みは決済手段としての認知と利用を広めるための純粋な普及活動だった。アンドレセン氏は自らの保有資産を投じてこの「蛇口」を運営し、数カ月で合計約1万9,700 BTCを配布した。現在の価格に換算すれば数十億ドル(数千億円)に相当する価値を、文字通り無料で市場に流した計算になる。ドーシー氏の今回の発表は、こうしたビットコインの原点にある「寛容さと普及への熱意」を現代に再編する試みといえる。
相場の停滞期に投じる、Block社のビットコイン戦略
今回の発表は、ビットコイン市場が過去数年で屈指の低迷期を脱しようとする中で行われた。2025年11月に記録した12万ドル超のピークから、ビットコイン価格は直近6カ月で約50%という大幅なドローダウンを経験。2018年以来の最悪な半年間を記録し、現在は6万7,000ドル付近で推移している。
マクロ経済の不透明感や投資家のリスク許容度の減退により厳しい状況が続いているが、市場は現在、底堅い値動きを見せる6万ドル台中盤を重要な節目として注視している。こうした局面においても、ドーシー氏率いるBlock社(ティッカー:XYZ、時価総額約360億ドル規模)の姿勢は揺るがない。
同社は2020年10月以来、8,883 BTCのポジションを維持しており、平均取得単価は3万2,939ドル。現在の価格帯でも約103%の含み益を確保しており、資産価値は約5億9,374万ドルに達する。機関投資家として揺るぎない確信を持つ同社が、このタイミングでファウセットを復活させたことは、単なるキャンペーンの枠を超え、エコシステムの流動性と利用拡大を最優先する姿勢を明確に示している。