Charles Schwab(チャールズ・シュワブ)は、新しいプラットフォーム「Schwab Crypto™」を通じて現物ビットコイン取引を直接提供する計画について、さらなる詳細と方針を発表した。これは、米国最大手の証券会社のひとつがデジタル資産市場に本格的に参入する大きな一歩となる。
同社によると、この機能は今後数週間かけて段階的に展開され、個人顧客は既存のSchwabプラットフォームを通じてビットコインとイーサリアムを売買できるようになるという。
これにより、Charles Schwabの数百万人もの顧客は、株式、ETF(上場投資信託)、投資信託といった従来の資産と並行してビットコインを取引できるようになる。顧客は、デジタル資産のカストディアン(保管機関)となるCharles Schwab Premier Bank, SSBを通じて、Schwab Crypto™にアクセスする。
ブロックチェーンインフラプロバイダーであるPaxos社は、連邦政府の規制に基づく信託構造のもとでサブカストディ業務と取引執行業務を担当する。
「顧客は、自身の金融活動のより多くの部分をSchwabで完結させたいと考えている。Schwab Crypto™を利用すれば、顧客は既存の口座内でデジタル資産を取引しながら、これまで親しんできたサービス、リサーチ、ツールを活用することもできる」と、リテール投資部門責任者のジョナサン・クレイグ氏は述べている。
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Schwab Crypto™はローンチ時にビットコインとイーサリアムの直接取引ができる予定で、このふたつのデジタル通貨で世界の暗号資産市場の時価総額の約4分の3を占めている。
Charles Schwabは、取引金額1ドル当たり75ベーシスポイントの取引手数料を課す予定で、この手数料設定は証券業界のなかでも低価格の水準に位置付けられる。同社は今後、取り扱う暗号資産の種類を増やし、入出金のための送金機能も追加してゆく予定だ。
Charles Schwabはまた、自社のプラットフォームがSchwab.com、Schwabモバイルアプリ、そしてthinkorswim®トレーディングスイート全体にわたってデジタル資産を統合することになると発表した。顧客は引き続き、Schwabの24時間365日無休のカスタマーサービスネットワーク、Schwab Coaching®によるデジタル資産教育、そしてSchwab Center for Financial Researchによる調査を利用できる。
Charles Schwabがビットコインに参入
Charles Schwabのデジタル資産部門責任者であるジョー・ヴィエトリ氏は、今回のサービス開始を同社のより広範なデジタル戦略の一環と位置付けた。彼は「私たちの目標は、デジタル資産を自信をもってポートフォリオに組み込みたいと考える個人投資家にとって第一の選択肢となることだ」と語った。
ニューヨークに拠点を置き、通貨監督庁(OCC)の監督下にあるブロックチェーン企業のPaxosが、この新たな取引サービスを支えるインフラを提供する。同社のカストディプラットフォームは、規制に準拠したかたちでデジタル資産へのアクセスを求める複数のグローバル金融機関によってすでに利用されている。
Charles Schwabはデジタル資産エコシステムにおいてすでに強い存在感をもっており、同社の顧客は現物暗号資産ETP(上場取引型金融商品)の約20%を保有している。今回の新機能により、ETF(上場投資信託)、投資信託、暗号資産指数に連動する先物などの間接的な暗号資産エクスポージャーにとどまらず、同社の事業領域はさらに拡大することになる。
現物取引に参入することで、同社は、Coinbase、Robinhood、Webullなど、長年にわたり個人投資家に主要なデジタル通貨へのアクセスを提供してきた企業と肩を並べることになる。