American Bitcoin Corp.(ABTC:アメリカン・ビットコイン・コーポレーション)は、9月3日ナスダック市場に上場した。これは、 伝統的な金融とビットコインの融合にとって新たな節目となる重要な出来事といえる。エリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が支援する同社は、マイニング事業と戦略的な市場での購入を組み合わせた、独自のビットコイン蓄積プラットフォームを構築している。
同社の上場はGryphon Digital Mining, Inc. (グリフォン・デジタル・マイニング)との株式交換による合併を通じて実現、今後は米国有数のビットコイン・インフラ・プラットフォームを目指す。この合弁事業の過半数はHut 8 Corp.(HUT)が所有しており、同社は自社のビットコイン・マイニングASICの大部分を提供する代わりに、新会社の株式80%を取得した。
「本日、American Bitcoinは、現代を象徴する資産クラスへのスケーラブルかつ一元的なエクスポージャーを求める投資家にとって、最高の公開ビークルとなる。ナスダック上場は、ビットコインを米国資本市場の中核に位置付け、米国を世界のビットコイン経済の揺るぎないリーダーにするという当社の使命を前進させる、歴史的な節目となる」と、American Bitcoinの共同創業者兼最高戦略責任者であるエリック・トランプ氏は語った。
同社のビジネスモデルは、セルフマイニング事業と機会をとらえたビットコイン購入を統合した二重の蓄積戦略を採用している。このアプローチは、市場価格以下でビットコインを取得できるマイニング事業を通じて、純粋な購入型の蓄積ビークルに比べて構造的なコスト優位性を維持しながら、市場環境への対応力を高める。
トランプ家のビットコイン・マイニング分野への参入は、企業によるビットコイン導入の広範な潮流のなかで起こった。今回の参入は、ストラテジー社による4億4930万ドル相当のビットコイン購入を含む、複数の企業トレジャリーに関する主要な発表に続くものだ。
American Bitcoinの株主であるトランプ・ジュニア氏は、「American Bitcoinは、米国の強さを定義する価値観、すなわち自由、透明性、独立性を体現している。ナスダック上場によって、この使命を世界の舞台へと押し上げ、投資家に向けて、米国の金融システムを強化し、より強靭な国家経済の構築に資する手段を提供する」と、同社が米国の価値観と一致していることを強調した。
Hut 8との提携により、American Bitcoinは大規模なコロケーション・インフラへのアクセスを手に入れ、自社データセンターへの膨大な設備投資なしにビットコインをマイニングすることが可能となった。この仕組みは、運用効率を最大化し、ハッシュレートのスケーリングとビットコイン準備金の増加に向けた資本配分を強化するべく設計されている。ここにきて、トランプ家のビットコインおよび暗号資産事業は急速に拡大しており、さまざまな暗号資産関連の取り組みを網羅している。
「公開市場の支援によって、American Bitcoinはビットコイン蓄積のスタンダードを確立できる立場にあると確信している」と、American Bitcoinの取締役会長で、Hut 8のCEOでもあるアッシャー・ジェヌート氏は語った。
American Bitcoinのローンチは、企業によるビットコイン導入の加速的なトレンドを反映している。ここ数カ月で複数の大手企業が重要なビットコイン・トレジャリー戦略を発表しており、企業が財務資産の多様化とビットコインへのエクスポージャー獲得を目指すなか、この動きは勢いを増している。