先週、ビットコイン価格は21日移動平均線(EMA)でサポートを見つけ、前週の安値で引けた後、さらなる下落を回避した。強気派は10万7000ドルの水準をなんとか守ったが、レジスタンスラインをわずかに下回ると勢いは失速。水曜日から金曜日にかけて、11万2500ドルを上回っての終値を付けることができず、11万1162ドルで週を終えた。
11万2500ドルを回復できなかったことは、最近の価格上昇の勢いが停滞していることを浮き彫りにした。それでも、10万7000ドルを上回っていることで、いまのところはわずかに上昇傾向を維持している。トレーダーたちは、この値固めが底値となるのか、それとも下落トレンドの継続となるのかを注視している。
現在の主要サポートレベルとレジスタンスレベル
現時点で、ビットコイン価格にとってもっとも重要なサポートラインは10万7000ドル。この価格を下抜ければ、焦点は10万5000ドル、10万2500ドル、そして潜在的には9万6000ドルといったさらに下値のサポートゾーンに移ることになる。
一方で上昇局面では、11万2500ドルが最初のレジスタンスとなり、これをサポートへと転換させる必要がある。強気派が日足チャートをこの水準で終値付けできれば、次のターゲットは11万5500ドルとなる。その先には11万8000ドルがあり、これが強力な壁となる。週足チャートで終値付けをしなければ、新たな上昇トレンドは確定しないだろう。
今週の見通し
今週はボラティリティが高まる可能性がある。9月11日木曜日の午前8時30分(東部時間)に、米国のインフレ指標が発表される。予想を上回る数値が出ればリスクオフのセンチメントを引き起こし、ビットコインは下落する可能性がある。一方、予想を下回る数値となれば強気派にとって安心材料となるだろう。
ビットコイン価格が週前半に11万2500ドルを回復できれば、11万5500ドルに向けた上昇が見込まれる。もし回復できなければ、市場は再び10万7000ドルの安値を試すリスクに晒されるだろう。
市場のムード:中立、強気傾向。サポートは維持されているが、レジスタンスは依然として強固。
今後数週間
先を見据えると、ビットコインは最終的に11万8000ドルを確信をもって突破し、上昇トレンドを再び確立し、弱気派の圧力を退ける必要がある。この水準を明確に上回って週足で終値を付ければ、モメンタム重視の買い手を呼び込み、10月に向けてセンチメントが改善する可能性が高い。
一方、10万7000ドルを下抜ければ、10万5000ドル、そして、10万2500ドルへの下落傾向の道すじが現れ、底値が見えるまでに9万6000ドルまで下振れする可能性もある。直近の終値のパターンを踏まえると、一部のアナリストは、もう一段の下落の可能性も否定できないと警告している。
用語ガイド
Bulls / Bullish(強気派 / 強気):価格が上昇すると予想する買い手または投資家。
Bears / Bearish(弱気派 / 弱気):価格が下落すると予想する売り手または投資家。
Support / サポートレベル(支持線):資産価格が少なくとも一時的には維持されるべき水準。サポートレベルに触れる回数が増えるほど、サポートは弱まり、価格を支えられなくなる可能性が高くなる。
Resistance / レジスタンスレベル(抵抗線):サポートレベルの反対。価格が少なくとも一時的には反発する可能性が高い水準。レジスタンスレベルに触れる回数が増えるほど、レジスタンスは弱まり、価格上昇を抑えきれなくなる可能性が高くなる。
EMA(指数平滑移動平均):過去の価格よりも直近の価格に重点を置く移動平均線。移動平均の遅れを軽減する。



