Homeビジネスビットコイン88,000ドルへ急落も「17万ドル」目標は継続──JPモルガンが指摘するストラテジー社の強みとは

ビットコイン88,000ドルへ急落も「17万ドル」目標は継続──JPモルガンが指摘するストラテジー社の強みとは

早朝の売り圧力により、ビットコイン(BTC)価格は88,000ドル付近まで急落した。市場には短期的な警戒感が漂うが、米大手銀行JPモルガンは依然として「17万ドル」という強気シナリオを崩していない。本稿では、マイニングコストの変動やETFからの資金流出、そして市場の鍵を握るストラテジーの財務状況など、今後の価格推移を左右する要因を詳細に解説する。

金曜日、ビットコイン価格は88,000ドル台まで急落し、過去24時間で4%以上の下落を記録した。現在は7日間の安値である88,091ドル付近で取引されており、高値の92,805ドルを約4%下回っている。

ビットコインの世界的な時価総額は現在1.77兆ドル、24時間の取引高は480億ドルとなっている。

最近の下落にもかかわらず、米大手銀行JPモルガンは長期的にはビットコイン価格に対して強気の姿勢を崩していない。同行は、今後6〜12ヶ月の目標価格として、金(ゴールド)価格と連動しボラティリティ調整を行った170,000ドルというターゲットを維持している。アナリストによれば、このモデルは価格変動とマイニングコストを考慮したものだという。

市場における重要な要因の一つが、企業として最大のビットコイン保有量を誇るストラテジー社(MSTR)だ。同社は65万BTCを保有している。企業価値対ビットコイン保有額の比率(mNAV)は現在1.13である。

JPモルガンのアナリストはこれを「心強い」と評している。この比率が1.0を超えていることは、ストラテジーがビットコインの強制売却に直面する可能性が低いことを示唆しているためだ。

また、ストラテジーは14.4億ドルの米ドル準備金を構築している。この準備金は、少なくとも12ヶ月分の配当支払いと利払い義務をカバーするために設計されており、同社はこのカバー期間を24ヶ月まで延長することを目指している。

ビットコイン・マイニングの圧力

マイニングによる売り圧力が依然としてビットコインの重石となっている。ネットワークのハッシュレートと採掘難易度は低下した。中国国外の高コストなマイナーは、電力コストの上昇と価格の下落により撤退を余儀なくされている。一部のマイナーは支払い能力を維持するためにビットコインを売却している状況だ。

JPモルガンは現在、ビットコインの生産コストを先月の94,000ドルから90,000ドルに引き下げて見積もっている。ハッシュレートの低下は生産コストを押し下げる要因となるが、短期的にはマイナーからの継続的な売り圧力が続くこととなる。

機関投資家も慎重な姿勢を見せている。ブルームバーグによると、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は6週連続の純流出を記録し、この期間に投資家はETFから28億ドル以上を引き上げた。

ビットコイン価格が安定しつつある中で発生したこの資金流出は、伝統的な投資家の意欲減退を浮き彫りにしている。アナリストは、これが今年初めに見られた継続的な資金流入からのトレンド転換であると指摘する。

市場全体は、暗号資産市場価値から1兆ドル以上を消し去り、ビットコインを弱気相場へと突き落とした「10月10日の清算イベント」から依然として回復途上にある。今週、ビットコイン価格はある程度回復したものの、その勢いは依然として脆弱だ。

JPモルガンのアナリストは現在、ビットコインの次の大きな動きはマイナーの動向よりも、ストラテジーがビットコインを売却せずに保有し続けられるかどうかにかかっていると述べている。mNAV比率と準備金は、同社が市場のボラティリティを乗り切れるという信頼材料となっている。

他の潜在的な材料も残っている。1月15日に予定されているMSCI指数の決定は、ストラテジーの株価、ひいては間接的にビットコインに影響を与える可能性がある。アナリストは、好意的な結果が出れば強力なラリーの引き金になる可能性があると見ている。

先週、ストラテジーのマイケル・セイラー氏はMSCI指数に関する議論に反論し、同社はファンドや信託、持ち株会社ではなく、5億ドル規模のソフトウェア事業とビットコインを活用した財務戦略を持つ、上場事業会社であると明言した。彼はまた、想定元本総額77億ドルを超える5つのデジタル・クレジット証券の募集を含む、同社の最近の活動を強調した。

ビットコイン価格分析

Bitcoin Magazineのアナリストは、ビットコイン価格と金(ゴールド)との相関関係が、主に市場の下降局面において強まっていると考えている。これにより、米ドルではなく金と比較して分析することで、ビットコインの購買力をより明確に把握できるという。

350日移動平均線(約100,000ドル)および心理的な節目である100,000ドルを割り込んだことは、ビットコインの弱気相場入りを示すシグナルとなり、直後に約20%の下落を引き起こした。

米ドル建てのチャートでは2025年のピークが示唆されているものの、金建てで測定したビットコインは2024年12月にピークを迎え、すでに50%以上下落している。これは、より長期的な弱気局面を示唆している。

過去の金建て弱気サイクルの歴史は、サポートゾーンが近づいている可能性を示している。350日間にわたる現在の51%の下落は、サイクルの変化というよりは、機関投資家の採用と供給制約を反映したものである。

現時点では、ビットコイン価格は88,000ドル付近で推移している。

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  • Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。

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Micah Zimmerman
Micah Zimmerman
Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。
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