ビットコイン価格 週間見通し
ビットコインは先週、11万5,390ドルで取引を終えた。週末にかけて一時は11万5,500ドルのレジスタンス水準を突破したものの、その後は押し戻され、最終的にはわずかに下回って週を終えた。先週は強いグリーンキャンドルを形成し、強気派に勢いをもたらし、今週にかけて上昇基調を維持している。
米国の生産者物価指数(PPI)は、先週水曜日の発表で市場予想を大きく下回り、FRBによる利下げ決定への期待を強気派に抱かせた。しかし、翌木曜日に発表された米国のインフレデータはやや中途半端な内容で、2.9%と予想どおりではあったものの、前月の2.7%から上昇した。
今週水曜日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRBが利下げを行なうべきかどうか、そのメリットとデメリットを慎重に検討する必要がある。市場はPolymarketのデータに見られるように0.25%の利下げを完全に織り込んでいるため、ここでFRBがためらうような姿勢を見せれば、市場調整につながる可能性が高い。
現在の主要なサポートとレジスタンス水準
今週に入るにあたり、ビットコインが次に上抜けを目指すレジスタンス水準は11万5,500ドルである。その上には11万8,000ドルという大きな壁が控えている。もしビットコインが今週も強い動きを見せれば、週の途中で11万8,000ドルを突破する可能性はあるが、日曜日の終値では再びその水準を下回る展開も考えられる。その場面では売り圧力が強まり、強気派は一部の優位を失う可能性が高い。
一方で、今週ビットコインが弱含む、あるいは11万8,000ドルでの反落が見られる場合、短期的なサポートは11万3,800ドル付近に位置している。その下には11万1,000ドルの週次サポートが控えており、ここを下抜けて引ける展開となれば、10万7,000ドルの安値が試される可能性がある。

今週の見通し
日足チャートに目を向けると、先週金曜日に11万6,700ドルで反落した後、日曜日の終値時点ではやや弱気寄りのバイアスとなっている。ただし、月曜日の米国株式市場が再び強気のトレンドを取り戻せば、このバイアスはすぐに強気へと戻る可能性がある。現在、MACDはゼロライン上を維持しようと試みており、これをサポートとして再確立できれば上昇モメンタムが再開されるだろう。一方、RSIは下落しているものの依然として強気の姿勢を保っており、もし火曜日にかけて売り圧力が強まれば13日移動平均線(SMA)でのサポートを探る展開となる。
注目は水曜日午後2時30分(米東部時間)に予定されているパウエル議長とFRBの発言である。午後2時に発表される金利決定で0.25%の利下げ以外の内容が示されれば、市場に大きなボラティリティが生じ、その余波はビットコインにも波及するだろう。
市場センチメント:2週連続でグリーンの週足を形成しており強気。今週は11万8,000ドルの水準が試されると予想される。

今後数週間の展望
今後数週間において、ビットコインが11万8,000ドルを突破し、その上でモメンタムを維持できるかが重要な鍵となる。このハードルを乗り越え再びサポートとして確立できれば、ビットコインは13万ドル台に向かって進む可能性が高いと考えられる。
今週FRBが利下げを行なうと仮定すれば、市場は次に10月の追加利下げに注目するだろう。そのため、支援的な経済データと継続的な利下げは、今後のビットコイン価格の進路において極めて重要であり、新たな高値を更新する強気トレンドを後押しする要因となる。
一方で、大きな弱気要因が発生した場合や、FRBが水曜日に利下げを行なわず市場を驚かせる決定を下した場合には、ビットコイン価格は再び下落し、サポート水準を試す展開となる可能性が高い。

用語ガイド
ブル/強気(Bulls/Bullish):価格が上昇すると予想して買いに動く投資家やトレーダーのこと。
ベア/弱気(Bears/Bearish):価格が下落すると予想して売りに動く投資家やトレーダーのこと。
サポート/サポート水準(Support/Support Level):価格が下げ止まると期待される水準。初期的には価格を支える役割を果たすが、テストされる回数が増えるほど弱まり、維持できなくなる可能性が高くなる。
レジスタンス/レジスタンス水準(Resistance/Resistance Level):サポートの反対で、価格が上昇した際に跳ね返されやすい水準。サポート同様、複数回テストされるほど効力が弱まり、価格の上昇を抑えられなくなる可能性が高くなる。
SMA(単純移動平均線:Simple Moving Average):指定期間の終値を基に算出した平均価格。RSIの場合は、指定期間における強さ指数の平均値を指す。
オシレーター(Oscillators):時間とともに変動するテクニカル指標で、一般的には一定の範囲内で推移する。低水準は売られすぎ、高水準は買われすぎの状態を示すことが多い。代表例としてRSI(相対力指数)やMACD(移動平均収束拡散)がある。
MACDオシレーター(MACD Oscillator):2本の移動平均線の差を利用して、トレンドとモメンタムの両方を示す指標。上昇・下落の勢いを把握するのに用いられる。
RSIオシレーター(RSI Oscillator):0から100の範囲で推移するモメンタム指標。価格のスピードや変化率を測定する。RSIが70を超えると「買われすぎ」、30を下回ると「売られすぎ」とみなされる。
