アフリカを代表するフィンテック企業のひとつであるChipper Cashは、同社プラットフォーム上で行なわれるビットコイン取引の50%以上がLightning Network経由で処理されていると本日発表した。これはLightningの実用化における最も重要な事例のひとつと位置づけられる。
同社はアフリカ全域で数百万人の消費者や企業にサービスを提供しており、インフラプロバイダーであるVoltageを通じてLightningを活用し、より高速・低コストで信頼性の高い決済を実現している。この成果は、従来型の金融システムがしばしば機能不全に陥る市場において、日常決済の有効な手段としてビットコインのLightning Networkが存在感を高めていることを示すものである。
「Lightningを活用した決済は、アフリカにおける金融アクセスをより信頼性高く拡大・加速させる可能性を秘めている」とChipper Cashの共同創業者兼社長であるMaijid Moujaled氏は語った。「Voltageの信頼性の高いインフラはLightning構築の複雑さを軽減し、我々が拡大に集中できるようにしてくれる。Voltageを通じて、Lightningは真にグローバルなリアルタイム決済の基盤となり得る。最も必要としている人々や企業に対し、低コストでほぼ即時の決済を届けられるのだ。」
2018年にピアツーピア送金プラットフォームとして設立されたChipper Cashは、その後フルライセンスを持つフィンテック企業へと進化し、国境を越えた決済やVisaとの提携によるバーチャルカード、株式投資、さらにはステーブルコインの決済基盤まで提供している。その拡大の中心にLightningが急速に位置づけられるようになった。当初はMoujaled氏自身の週末の探究から始まったLightning導入は、口コミをきっかけに大陸全体へと広がっている。
あるChipper Cashの利用者はLightningについて「まるで文明を変える火の発見のような衝撃だ」と表現し、その速度と信頼性が従来の手段と比べて圧倒的であることを強調した。
同社によれば、アフリカの多くの地域では金融インフラが停電や遅延に悩まされているという。長年の運用にもかかわらず、法定通貨のパートナーは依然としてダウンタイムを経験しているのが現実だ。これに対してLightningは、ほぼ即時かつ常時稼働の決済を実現する。不安定なシステムに慣れてきた市場にとって、これは金融アクセスの大きな飛躍を意味する。
Chipper CashによるLightning導入の主要な成果は以下のとおりである。
- ビットコイン取引の50%以上がLightningによって処理されている
- 顧客からの紹介を通じて自然発生的に拡大
- 国境を越えた支払いと国内決済がより迅速かつ円滑に
- 法定通貨の決済網と比べて強固な耐障害性を実現
この統合により、StrikeやCash AppをはじめとするLightning対応プラットフォームとの相互運用も可能となり、Chipperのグローバルでの展開はさらに拡大している。最近同社は「Chessa」を立ち上げ、暗号資産の決済基盤を通じて、25以上の現地通貨への即時送金を実現した。このサービスの中核にあるのもLightningである。
「Chipper CashがLightningで成し遂げていることは、新興市場が旧来の決済網を飛び越えることができることを証明している」とVoltageのCEOであるGraham Krizek氏は語った。「インフラの一部をVoltageが支えることで、彼らは即時・グローバル・低コストで、いつでもどこでも機能する決済を実現したのだ。」
Lightningを決済インフラの一部として統合することで、Chipper Cashはビットコイン導入における大陸のリーダーとしての地位を確立した。顧客需要の拡大とVoltageの支援を背景に、同社はアフリカのフィンテック企業がいかに旧来のシステムを飛び越え、次世代の金融サービスを今日提供できるかを示している。