Home記事White Noise:匿名のNostrダイレクトメッセージと暗号化グループチャット

White Noise:匿名のNostrダイレクトメッセージと暗号化グループチャット

White Noiseがパブリックアルファ版をリリース。最先端のプライバシー暗号技術とビットコインを利用した(基盤とした)メッセージング技術を統合した。

プライバシー重視の新しいメッセージングアプリ「White Noise」が、パブリックベータとしてアルファ版 v0.1.0をリリースした。このアプリは、ビットコイン・ネイティブな分散型IDシステムであるNostrMessaging Layer Security(MLS)プロトコルを基盤に構築されており、成長を続けるNostrのソーシャルメディアエコシステムに匿名化プロトコルを導入することで、機密性の高いメタデータを非公開にする機能を実現している。エンドツーエンドで暗号化されたグループチャットやダイレクトメッセージ(DM)と組み合わせることで、White Noiseは、Nostrを初期導入者向けの趣味的な技術から、WhatsApp、Signal、Telegramといったプライバシー重視型メッセージングアプリの現実的な代替手段へと進化させることが期待される。

Nostr(Notes and Other Stuff Transmitted by Relays の略)は、2021年に登場した分散型・オープンソースのプロトコルで、検閲耐性のある通信とソーシャルネットワーキングを可能にする。TwitterやWhatsAppのような中央集権型プラットフォームとは異なり、Nostrは独立したリレーサーバー(メッセージを保存・転送するサーバー)で構成されるオープンネットワーク上で動作し、ユーザーは特定の企業に依存することなく、投稿の公開、プライベートメッセージの送信、データの共有を行なうことができる。

このプロトコルは暗号技術を基盤に設計されており、ユーザーはビットコインでの決済にも使用できる公開鍵と秘密鍵によって認証を行なう。そのため、ユーザー情報としてメールアドレスや電話番号などの個人情報をいっさい開示せずに使用でき、自身のアイデンティティを高いレベルで管理することができる。Nostrはこれまでビットコイン・ユーザーの間で大きな人気を博していたが、プライベートなグループチャットや匿名化されたDMに必要な機能を欠いていた。 

White Noiseの創設者であり、以前はWasabi Walletに携わっていたマックス・ヒレブランド氏は「Bitcoin Magazine」に対して、「このプロジェクトを開始したのは、ほかに選択肢がなかったからだ。既存の暗号化アプリは大規模な環境では機能しない。グループチャットに100人追加すると、暗号化の速度が極端に低下してしまう。分散型プラットフォームには、プライベートなメッセージング機能が欠けている。一方、Nostrのオープンリレーネットワークは、誰でもアイデアを発信できるという利点があるものの、DMは非常に無防備なままだった。そこで私たちは、自由を守るためにはこれらのシステムを統合する必要がある、と考えた」と語った。

White Noiseは、こうしたNostrのプライバシー上の課題に対して、MLSの導入で対処している。MLSは、1986年に設立されたインターネット技術標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)によって開発された暗号化標準で、インターネット分野における最先端の標準規格だ。

現在のNostr DMや公開投稿とは異なり、White Noiseのアプリは、人気のプライバシーメッセージングアプリであるSignalと同様に、成熟したMLS暗号化スキームを使うことで「誰が誰に何を送信しているのか」を秘匿することを可能にしている。

このオープンソースのアルファ版では、プライバシーおよびビットコイン・コミュニティからの監査やフィードバックを歓迎している。ユーザーは whitenoise.chat でアプリの詳細を確認でき、X(旧Twitter)でも連絡を取ることができる。

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