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ビットコイン・スーパーサイクル、間近に迫る?

各種指標が過去の強気相場との一致をみせるなか、ビットコインのスーパーサイクル到来の可能性が高まっている。次にくるのは、急激な上昇か?

2025年ビットコインは急騰しており、歴史的な「ビットコイン・スーパーサイクル」到来の期待が高まっている。年初は値動きの激しい展開となったものの、現在は勢いが再燃。市場のセンチメントも回復し、強気な各種指標も出揃ってきたことから、アナリストたちは「2017年のようなビットコインの強気相場が再来するのでは?」と注目している。この価格分析では、過去のサイクルとの比較、投資家の行動、長期保有者の傾向を分析することで、現在の暗号資産市場サイクルにおいてビットコインが爆発的なフェーズに突入する可能性を検討する。

2025年のサイクルを過去の強気相場と比べてみると?

今回のビットコイン価格の急騰は、これまでの市場予測を大きく塗り替えた。「サイクル安値からのBTC成長率」チャートによれば、現在のビットコインの軌道は、マクロ経済的な逆風やドローダウンを伴いながらも、2016〜17年や2020〜21年のサイクルと非常に近い動きを示している。

図1:2025年のビットコイン強気相場は過去のサイクルを反映している。ライブチャートを見る

ビットコインの市場サイクルを歴史的にみると、安値から約1100日後にピークを迎える傾向にある。現在のサイクルはおよそ900日目に差しかかっており、今後も数百日にわたってビットコイン価格が爆発的に上昇する可能性が残されている。しかし、投資家の行動や市場構造は、2025年におけるビットコイン・スーパーサイクルの実現を後押しするのだろうか?

投資家行動が2017年の強気相場と共鳴

暗号資産投資家の心理を測る指標として、「2年間のローリングMVRV-Zスコア」が貴重な洞察を提供している。この高度な指標は、失われたコイン(紛失などによりアクセス不可能なBTC)、流動性の低い供給量、ETF(上場投資信託)や機関投資家による保有増加、長期保有者の行動変化を加味して算出される。

昨年ビットコイン価格が約7万3000ドルに達した際、MVRV-Zスコアは3.39を記録。これは高い数値ではあるが、過去にもみられた水準だ。その後の調整局面は、2017年中盤にみられたコンソリデーション(価格の一時的な停滞・持ち合い)と類似している。特筆すべきは、2017年のサイクルでは最終的な放物線的(パラボリック)上昇に至るまで、複数回にわたってMVRV-Zスコアの高値が観測された点だ。

図2:MVRV-Zスコアは、2017年のビットコイン強気相場と行動類似性を示している。ライブチャートを見る

「Bitcoin Magazine Pro」のAPIを用いたクロスサイクル分析によると、ビットコインは2013年のダブルピーク・サイクルと91.5%という顕著な行動相関を示していることが明らかになった。すでに2回の主要な高値が観測されており、ひとつは半減期前(7万4000ドル)、もうひとつは半減期後(10万ドル超)だった。もし、3回目の史上最高値を更新する展開となれば、ビットコイン史上初の「トリプルピーク型強気サイクル」となり、スーパーサイクルの象徴的な兆候になる可能性がある。

図3:ローリングMVRV-Zスコアと価格推移を用いた、クロスサイクル行動相関分析

2017年のサイクルは、投資家の行動面で58.6%の相関を示している。一方、2021年のサイクルにおける投資家行動の類似性はやや低いものの、ビットコイン価格の動き自体は約75%の相関をみせている。

長期保有者の強い確信

1年以上のHODLウェーブ」によると、1年以上動かされていないビットコインの割合は、価格上昇局面でもなお増加を続けている。これは強気相場では稀な傾向で、長期保有者の強い確信が反映されている。

図4:1年以上のHODLウェーブの変化率が、将来のビットコイン価格に対する確信を示唆。ライブチャートを見る

過去の傾向からみると、HODLウェーブの変化率が急上昇した際は主要な底値を示すことが多く、逆に急激な低下は価格の天井圏を示す傾向がある。現在は中立的な転換点にあり、ピーク時の分配フェーズ(売却による供給増)からは程遠い水準にある。これは、長期保有者がビットコイン価格の大幅な上昇を見込んでいることを示している。

スーパーサイクルか? さらなる調整局面か?

ビットコインは、2017年のような熱狂的な放物線的上昇を再現するのだろうか? それもありえるが、今回のサイクルは、過去のパターンと現在の暗号資産市場の新たな力学が融合した、独自の軌道を描く可能性もある。

図5:2017年におけるビットコイン価格の指数的成長の再現は、やや楽観的すぎるかもしれない。

このサイクルにおいて、ビットコインが3度目となる主要なピークに近づいている可能性がある。これはビットコインの歴史で初めての現象だ。これが完全な「ビットコイン・スーパーサイクル」の急騰を引き起こすかどうかは不透明だが、主要な指標は現在のビットコイン価格がまだ天井に達していないことを示している。供給は逼迫、長期保有者は依然として確固たる姿勢を保っている。さらに、ステーブルコインの成長、機関投資家のビットコイン投資、ETFからの資金流入が、需要の拡大を後押ししている。

結論:15万ドルへの上昇は、視界に入っているのか?

2017年や2013年との直接的な比較は魅力的ではあるが、ビットコインはもはやマイナーな投資対象ではない。市場として成熟し、機関投資家が関与する資産へと進化するなかで、価格挙動も変化している。しかし、それでも爆発的な価格上昇の可能性は依然として存在する。

ビットコインの過去サイクルとの相関性は依然として高く、投資家行動は健全であり、テクニカル指標もさらなる上昇余地を示している。投げ売りや過度な利益確定、マクロ経済的な疲弊といった明確な売り圧力はみられず、ビットコイン価格の持続的な上昇に向けた舞台は整っている。仮にこの流れが15万ドル超えのラリーを生み出すことになれば、2025年のビットコイン強気相場は歴史に残るものとなるだろう。

免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、金融アドバイスを意図するものではありません。投資を行なう前に必ずご自身でリサーチを行なってください。

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  • Matt Crosby

    MattはBitcoin Magazine Proのリードアナリストとして、ビットコイン市場の動向に関する専門的な視点を提供しています。オンチェーン分析、マクロ経済のトレンド、そしてより広範な金融市場との交差点に注目しながら、短期および長期の展望に関するインサイトを発信しています。

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Matt Crosby
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