Home記事テック業界の億万長者、ビットコインおよび暗号資産関連スタートアップ向けの銀行「Erebor Bank」を設立

テック業界の億万長者、ビットコインおよび暗号資産関連スタートアップ向けの銀行「Erebor Bank」を設立

パーマー・ラッキー、ジョー・ロンズデール、ピーター・ティールの支援を受けたErebor銀行は、デジタル通貨やAI、防衛、製造業のための“米国銀行”となることを目指している。

「フィナンシャル・タイムズ」紙のレポートによると、軍事請負企業であるAnduril社の共同創業者パーマー・ラッキー氏を中心とするテック業界の億万長者グループが、ビットコインやその他の暗号資産関連ビジネスを含むスタートアップ企業にサービスを提供する米国の銀行「Erebor(エレボール)」を設立する予定だという。

この銀行は、ベンチャーキャピタル企業である8VC社の創業者ジョー・ロンズデール氏や防衛関連企業Palantir社の共同創業者ピーター・ティール氏といったテック投資家の支援を受けていると、業界関係筋は語っている。

Ereborの運営は、Aer Compliance社CEOのオーウェン・ラパポート氏が行ない、共同CEOとして以前Circle社でアドバイザーを務めていたジェイコブ・ハーシュマン氏と共同創業者が就任する。ニュージャージー州に拠点を置くValley National Bankの上級副社長マイク・ヘイガドーン氏がプレジデントを務める予定だ。

同紙によれば、「Ereborは全米銀行となり、企業および個人に対して、従来型の銀行商品とあわせて仮想通貨関連の商品やサービスを提供する予定」であるという。

Ereborのターゲットは、米国のイノベーション経済圏に属する企業、すなわちデジタル通貨、人工知能(AI)、防衛、製造業などの分野の企業だ。また、そうした企業に勤務する個人、投資する個人、そして国外の企業で米国の銀行システムへのアクセスを求める事業者も対象となる。

Ereborの創業者たちは、2023年3月に破綻したシリコンバレー銀行(SVB)が担っていた暗号資産関連ビジネスへの金融サービスを再生させ、その空白を埋めることを目指している。SVBの破綻以来、多くのビットコインおよび暗号資産関連のスタートアップは、従来型の銀行から同様の資本アクセスを得るのに苦戦している。

同行は提出書類の中で、自社を「従来型または破壊的な金融機関のせいで十分なサービスを享受できていない顧客、特に信用へのアクセスが不十分な顧客」と協業することで「差別化を図る」と述べている。

さらに同紙によれば、Ereborはステーブルコインにも注力する方針で、「ステーブルコイン取引を実施・促進するもっとも規制の厳格な事業体」になることを目指しているという。

Ereborはオハイオ州コロンバスに本社を置き、ニューヨーク市にもオフィスを構える予定。すべてのサービスはデジタル専用のカスタマーサービスを通じて提供される予定だ。

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