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ストラテジーCEO、MIT基調講演で企業のビットコイン導入を主張

ストラテジーのCEOであるフォン・リー氏は企業によるビットコイン導入の必要性を訴え、同社の株式がすべての主要な市場ベンチマークを上回る成績を収めたことに、その戦略がいかに貢献したかを説明した。

先日開催された「MITビットコイン・エキスポ」の基調講演で、ストラテジー社(ナスダック上場:MSTR)のCEOであるフォン・リー(Phong Le)氏は、ビットコインを現代の企業財務戦略の中核的要素と位置付ける大胆な主張を展開した。ストラテジーの保有するビットコインは52万8000BTCを超えており、同社はビットコインを主要準備資産として導入したもっとも代表的な、そしてもっとも成功している公開企業となっている。

リー氏は、「われわれはナスダック全体を上回り、S&P500全体を上回り、「マグニフィセント・セブン(米国の大型テック株7社)」全体をも上回った……。さらに、ビットコイン自体すらも上回った」と聴衆に語った。

ストラテジーの会長マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、2020年からビットコインの企業導入に関する哲学的な土台を築いてきたが、リー氏の講演では、その実行面と財務的成果に焦点が当てられた。講演の一部は挑戦的であり、一部はケーススタディでもあり、企業の経営者たちに対して、自身の教育背景から財務上の常識に至るまであらゆる前提を問い直すよう促し、ビットコイン時代におけるバランスシートの再構築を呼びかける内容だった。

企業は成果を出せていない、ビットコインがその突破口となる

「MITビットコイン・エキスポ」の初日、リー氏はアメリカ企業が直面している「成果を出せない問題」の構造から講演を開始した。米国には3500万の企業が存在するが、市場の期待に応えているのは上位層、主にS&P500に属する企業のみであり、それ以外の企業は停滞している。「ほとんどすべてのその他の企業は成果を出せていない」と、リー氏は語った。

彼は、その原因を根深い財務上の正統派思想に求めた。MBAプログラム、一流の経営コンサルティング会社、そしてウォール街の金融機関は、いまなお同じプレイブック(経営戦略の定石)を教え続けている。「損益計算書の最適化」「従来型資産への再投資」「四半期単位思考への固執」がその基本方針である。その結果生じているのが、システム的な低パフォーマンスだ。リー氏は「彼らができるのは、せいぜいS&P500と同じくらいの成果だけだ」と述べ、プライベート・エクイティ(未公開株投資)、ベンチャーキャピタル、ヘッジファンドですら、このベンチマークを上回ることは稀だと指摘した。

リー氏の主張はこうだ――原因は人材の不足ではなく、想像力の欠如なのだ。

ストラテジーのビットコイン戦略:現金の停滞からデジタル資本へ

ストラテジーを他の企業と差別化したのは「バランスシートを受動的な存在ではなく、戦略的資産として扱うという決断だった」と、リー氏は主張した。多くの企業が現金を低利回りの国債や金(ゴールド)などのコモディティに預ける一方で、ストラテジーはビットコインを選んだのだ。

「企業であるなら、なぜ同じことをしないのか? バランスシートで収益を上げればよい。これは理にかなっているだろう」

リー氏は、ビットコインが単にリターンの可能性を提供するだけでなく、構造的な優位性も備えていると指摘した。ビットコインは年中無休で取引されており、中央銀行の政策の影響を受けず、企業に即時かつグローバルな流動性を提供する。一方、従来の資本市場は「年間252日、一日6.5時間しか稼働しておらず、時間ベースでみれば全体のわずか19%にすぎない」という。

ストラテジーはこの考えを完全に受容しており、ビットコイン準備資産の情報をリアルタイムで更新している。「われわれはその結果を日々公開している。実際には、ウェブサイト上で15秒ごとに更新している」と、リー氏は語った。

ビットコイン・ネイティブな世界での会計再考

企業がビットコインを導入する際に直面する最大の課題のひとつは、「従来の会計ルール」と「24時間365日稼働する資産」との間にあるミスマッチである。現在の会計基準は、四半期ごとの決算や緩やかに動く金融商品を前提として構築されており、リアルタイムで世界中に取引されるデジタル資産には対応していない。

リー氏の言葉を借りれば、「会計ポリシーは5年ごと、つまり5年周期で更新される。会計ポリシーはビットコインには機能しない」ということだ。

米国会計基準(GAAP)では、ビットコインは無形資産として扱われ、価格が下落すれば減損処理される一方で、価格が上昇しても帳簿価額は引き上げられない。これにより、企業の財務状況が実態とかけ離れたかたちで表現されることになる。

このギャップを埋めるために、ストラテジーはより透明性の高いアプローチを採用している。「われわれは日々その結果を公開している。実際にはウェブサイト上で15秒ごとに更新している」と、リーは語った。このリアルタイム報告は、ビットコインの「常時稼働」という特性を反映すると同時に、ストラテジーが従来とは異なる、そしてより高速なルールのもとで活動していることを市場に示す役割も果たしている。

機関投資家のキャッチアップや制度の整備を待つのではなく、ストラテジーはむしろ、ビットコイン・トレジャリー企業における「成果の測り方」の新標準を自ら打ち立てつつあるのだ。

なぜ、MSTR株は米国市場の最注目銘柄となったのか?

ビットコイン財務戦略を採用して以来、MSTR株は「米国においてもっともパフォーマンスが高く、もっともボラティリティが高く、もっとも取引量が多く、もっとも注目される株式になった」と、リー氏は述べている。その株価パフォーマンスは一貫して従来のベンチマークを上回っており、それは単にビットコイン価格が上昇したからではなく、ストラテジーが「ビットコイン・ネイティブな公開企業」としてのアイデンティティを積極的に受け入れたからである。

そして、同様の戦略を採用する企業はほかにも存在する。リー氏は、同じモデルを踏襲している企業として、メタプラネット社、セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)社、クーラー・テクノロジー(KULR Technology Group)社を挙げた。これらの企業もまた、ビットコインおよびS&P 500を上回る成果を上げている。「これは再現可能な戦略だ。他の企業も、みなこれをやるべきだ」と、リー氏は強調した。

型を破る:勇気ある企業への鼓舞

リー氏は講演の締め括りに、経営者や投資家たちに対して「常識」を疑うよう激励した。ストラテジーの成功は、大勢に従った結果ではなく、大勢を拒んだからこそ得られたものだという。

「必要なのは、勇気だ。独創的な思考だ。自立した思考だ。大胆さだ。そして、ビットコインだ」

ビットコインをバランスシートの中核に据えた初の公開企業として、ストラテジーは、マイケル・セイラー氏の構想とフォン・リー氏のリーダーシップのもと、企業財務の可能性を再定義した。

あるいはリー氏自身の言葉を借りるならば、こうだ。「ビットコインは、企業に『平均』からの自由をもたらす」


免責事項:本記事は「Bitcoin For Corporations」のために執筆されたものです。あくまで情報提供を目的としており、有価証券の取得、購入、または申込みの勧誘ではありません。

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  • NickはBTC Incで「Bitcoin For Corporations(法人向けビットコイン導入支援)」に取り組んでおり、戦略的な教育、思想的リーダーシップ、Go-to-Market(市場導入)戦略を通じて、上場企業によるビットコインの採用を支援しています。2021年以降、成長戦略、プロダクト、教育といった複数の分野で横断的な役割を担い、個人および企業がビットコインに大規模に取り組む方法の形成に貢献してきました。

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Nick Ward
Nick Ward
NickはBTC Incで「Bitcoin For Corporations(法人向けビットコイン導入支援)」に取り組んでおり、戦略的な教育、思想的リーダーシップ、Go-to-Market(市場導入)戦略を通じて、上場企業によるビットコインの採用を支援しています。2021年以降、成長戦略、プロダクト、教育といった複数の分野で横断的な役割を担い、個人および企業がビットコインに大規模に取り組む方法の形成に貢献してきました。
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