セムラー・サイエンティフィック社は、ビットコインを主要な財務準備資産として採用した、米国で2番目の上場企業。同社はこのたび、ビットコイン戦略ディレクターとしてジョー・バーネット氏を任命すると同時に、ビットコインの蓄積計画を発表した。医療テクノロジー企業であるセムラー・サイエンティフィックは、2025年末までに1万BTC、2026年末までに4万2000BTC、2027年末までに10万5000BTCの保有を目指している。
$SMLR appoints Joe Burnett @IIICapital as Director of Bitcoin Strategy. Announces three-year plan to own 105,000 #Bitcoins by Year-End 2027. So fired up to have Joe on board to help with this exciting new chapter in Semler’s $BTC mission. 🚀
— Eric Semler (@SemlerEric) June 19, 2025
今回の発表は、セムラー・サイエンティフィックがビットコイン保有量を拡大し続けるなかで行なわれた。同社は5月23日から6月3日の間に1億ドル相当の資金で185BTCを追加取得、現在のビットコイン総保有枚数は4449BTCに達した。これは、現在の市場価格でおよそ4億4620万ドルに相当する。
セムラー・サイエンティフィックの会長であるエリック・セムラー氏は次のように述べている。「ジョー・バーネット氏をビットコイン戦略チームに迎え、今後3年で10万5000BTCを保有するという目標の実現に向けてともに歩めることを嬉しく思う。彼は、ビットコインとビットコイン・トレジャリー企業に関する分析的思考を備えたリーダーであり、その専門性は当社の戦略遂行と、株主への長期的な価値提供のために不可欠だ」。
同社は、2024年5月の「ビットコイン・スタンダード」採用以降、「2025年6月3日までに約287%のBTCイールドと1億7700万ドルのBTCゲインを達成した」と発表。年初来のBTCイールドは26.7%と報告されている。
バーネット氏の前職はUnchained社の市場調査ディレクター。ビットコイン専用のカストディ(保管管理)ソリューションを通じて、機関投資家によるBTC導入を支援してきた。それ以前は、Blockware Solutions社で主任アナリストを務め、米国最大級のビットコイン・マイニング・プラットフォームの立ち上げにも尽力した。
バーネット氏は「ビットコインが優れた貨幣形態として世界的にマネタイズされつつある過程を、私たちは目の当たりにしている。企業が財務準備資産としてビットコインを採用する動きは明らかに加速しており、セムラー・サイエンティフィックは、米国で2番目にビットコイン・スタンダードを導入した上場企業として、この流れの最前線にいる」と語っている。
同社のビットコイン戦略は、株式や社債による資金調達に加え、営業キャッシュフロー(OCF)を活用するかたちで展開されている。2025年4月に開始した時価株式売出プログラムでは、株式売却を通じて約1億3620万ドルを調達した。
なお、同社の総保有量4449BTCの取得総額は4億1000万ドルで、平均取得単価は1BTCあたり9万2158ドルとなっている。セムラー氏は「営業キャッシュフローと資金調達によって、当社のビットコイン備蓄は継続的に拡大している」と述べている。