Strike社は、これまででもっとも強力かつ革新的な機能のひとつを発表した。ビットコイン担保ローンだ。米国内の対象となる州のユーザーは、ビットコインを売却することなく、その保有分を担保に現金を借りることが可能となった。この新たな選択肢により、ユーザーはビットコインの将来的な価格上昇による利益を手放すことなく、必要な資金を流動的に確保できる。ビットコインを「売らずに活用する」というアプローチは、長期的なビットコイン投資家にとって非常に魅力的な金融手段であり、資産の価値を保持しながら一時的な資金需要に対応する方法として注目されている。
Announcing Strike Lending
You shouldn’t have to sell the best-performing asset in human history to access cash. Now you don’t have to.
Access your bitcoin wealth without selling it. Build a better life on top of bitcoin with @Strike.
Borrow fiat. HODL #bitcoin. pic.twitter.com/t3SqVeu8fq
— Jack Mallers (@jackmallers) May 6, 2025
ローンの金額は7万5000ドルから200万ドルまでの範囲で提供され、返済期間は最大12カ月まで柔軟に設定できる。年利は12%からスタート、さらにStrikeは事務手数料をいっさい徴収しない方針だ。従来型の金融機関による融資と比較して、より魅力的な選択肢となっている。
サービスの開始は、ビットコインを長期保有する投資家の間で広がるトレンドを反映している。2025年4月時点のブロックチェーンデータによれば、ビットコイン供給量のうち63%が1年以上移動しておらず、ホルダーの強い信念を示している。また、Strikeで購入されたビットコインの90%以上がコールドウォレット(インターネットに接続されていないオフライン保管)に引き出されており、多くのユーザーが短期売買ではなく長期投資対象としてビットコインをとらえていることがわかる。このようなホルダーの多くは、過去のビットコインのパフォーマンスの強さから、保有資産を売却することに消極的だ。Strikeの新たなローン商品の提供により、こうしたユーザーはビットコインを手放すことなく、必要な資金にアクセスできるようになった。
さらに、Strikeはビジネス向けのビットコイン担保ローンの提供も開始した。こちらは1万ドルから200万ドルまでの金額に対応しており、個人向けローンと同様に、競争力のある金利、柔軟な条件、シンプルな申請プロセスが特徴だ。これにより、中小企業にとっては、保有するビットコインを売却することなく運転資金を確保する新たな道が拓かれた。
加えて、Strikeは柔軟な返済オプションも用意している。借り手は、毎月の分割返済か満期時の一括返済を選択できる。また、必要に応じて担保を追加することでローン・トゥ・バリュー(LTV)比率を調整でき、市場のボラティリティが高い状況でも清算リスクを軽減することが可能となる。
申請手続きはシンプルかつ安全に設計されている。ユーザーはビットコインを担保として預け入れ、現金を自分の口座で受け取り、ローンの管理はすべてStrikeアプリ上で完結する。ローン元本と利息をすべて返済すれば、担保として預けたビットコインは安全にユーザーのもとに返却される。信用調査は不要で、煩雑な審査プロセスもなく、また資産の売却が伴わないため課税対象となる取引も発生しない。
新たなローンサービスを提供することで、Strikeはビットコインの金融的ユーティリティ(実用性)を拡充することを目指している。不動産や株式のような従来型資産で利用されてきた近代的な金融手法を、ビットコインの世界にも導入する動きだ。Strikeは、信頼性の高い第三者の資本提供者と提携し、安全なカストディ(資産保管)体制と円滑なローン業務を実現している。