ビットコインの価格が下落するのは本当にイヤだ。今週もそうだ。まず11万8000ドルから11万5000ドルへ、そして、11万5000ドルから11万3000ドルへ(そして、私がこの記事を書いている間に11万2000ドルまで下落した。失礼じゃないか)。神経をすり減らすし、恐怖を感じ、そして、正直言って腹立たしい。私たちは必然的ともいえる金融革命の真っ只中にいて、あらゆる兆候は揃って上昇方向を指し示している。それなのに、世界は協力してくれず、私たちはいま、最高値から10%というごくありふれた下落に直面している。
よくわかる。資産の総額が胃がキリキリ痛むような値動きで消えてしまうのは、本当にツラい。で、アドバイス。例えば、最近の9.2%の下落があなたにとっていくらになったかを絶対に計算しないこと。「安値で買う」のが早すぎたり、「ナイフをつかむ」のが早すぎたりして、どれだけの金額を燃やしてしまったかなんて絶対に考えないこと。そう、われらがお気に入りのオレンジ色の奇跡が急落している時には。
ビットコイン価格が下落したのは、誰の発言のせいでもない
「Bitcoin Magazine」では、クリック数欲しさのニュースを扱うほかの金融メディアと同様に、マクロ経済や政治ニュースに関連してビットコイン価格が変動したという記事を定期的に掲載している。私たちも、ほかの誰も、価格が動いたのは、政治家の発言やマイケル・セイラー氏がBTCを買い増したせい、メタプラネット社が追加株式を発行したせい、あるいは香港に拠点を置く無名のトレジャリー企業がsats(サトシ)を積み上げたせいだとは本当は信じていない。ビットコイン価格が動いたのは、ジェローム・パウエル議長の最新声明の3番目の文章が予想とわずかに違っていたせいでもない。
Is the fear we’re seeing about this sell-off warranted, and is the damage large enough to justify this fear? How does this compare to the start of prior bear markets?
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— _Checkonchain (@_checkonchain) August 21, 2025
ホワイトハウスが何らかの大統領令を準備したからといって、ビットコインの価格が一定の水準を維持する(あるいは上昇または下落する)はずであるという合理的な理由は存在しない。
読者やテクニカルアナリスト、マクロ経済のコメンテーターたちは、「なぜビットコイン価格がこう動いたのか、その理由を知っている」と確信している。しかし、じつは誰も知らない。昨今のビットコインはマクロ資産としてあまりにも大きな存在であり、うわべだけの情報に振り回されるようなものではない。ほかの資産クラスと同じように、投資家心理、流動性の流れ、動物的本能(市場の熱狂や衝動)など、とらえどころのない予測不可能な変化によって動いている。
私たちがこうしたビットコイン価格に関する記事を掲載するのは、読者の皆さんが検索してクリックして読んでくれるからだ。皆さんはお金によってだけでなく、自分の眼で見て投票する。よりよいジャーナリズムを求めるのなら、自分が望む変化を世界に起こそう。マクロ経済的な賞味期限が半分食べられたアップル(果物の。$APPLではない!)並みに短いファストフード的なゴミ記事ではなく、良質な記事を読んでほしい。
(効率的な)金融市場の適切な定義は次の通りだ。すべての市場参加者がもつ将来の状況に関する最善の予測を、適切に現在価値に割り引いたもの。
トランプ政権が大統領令を発令したとか、あるトレジャリー企業がビットコインを追加購入したとか、株式を発行したとか、ホットなニュースも含めたすべての要素が、その集約的かつ公式的な計算式に組み込まれ、結果として価格変動が生じる。
金融市場へようこそ。
テクニカル分析で挑んでみても、ほぼ間違いなく正解は出ないだろう。流動性フローや空売り筋などについて本格的なモデル分析を行なっても、必ずと言ってよいほど間違っていることが証明される。価格はラウンドナンバーや200日移動平均線といった「心理的な限界」に縛られることはない。価格は、価格がしたいように動く。
ビットコインのよき“価格セラピスト”として私たちにできるのは、それを受け入れることだけだ。買い増しするか、椅子や腎臓を売るか(マイケル・セイラー氏のX投稿“sell a kidney if you must, but keep the Bitcoin.”の引用)、画面を閉じて散歩に出かけるか。ハイパービットコイナイゼーションの到来が来週なのか来世紀なのかは誰にもわからないが、どちらになるかで個人の財政にとっては大違いだ。
BTC Inc.のCEO、「Bitcoin Magazine」のオーナー、そして “ビットコイン界のフォレスト・ガンプ”ことデイヴィッド・ベイリー氏は、自身のNakamoto社をKindlyMD社と合併させ、ついに約7億ドルの資金をビットコイン購入に投入した。彼は(局所的な?)最高値で購入し、多くのビットコイン貯蓄者と同じく、即座に約3600万ドルを燃やしてしまった(スウェーデンのトレジャリー企業のH100社 — 筆者は実験的にごく少量の株を保有 — はさらに面白く、約12万1000ドルで100 BTC以上を購入してしまった。100万ドルを燃やすのを楽しんでほしい)。
楽しい時代だ。
最近起こった、ビットコイン価格に影響を与えそうなその他の出来事は以下の通り。
- スコット・ベッセント財務長官が、米国は戦略的ビットコイン準備金としてビットコインを購入しないと発言。最大級の混乱を招き、数時間後に発言を撤回。
- 報道によると、キャシー・ウッド氏のArk 21Sharesが最近ビットコインを売却。
- マクロ経済:FRBは9月に利下げ(または据え置き)との憶測。
- ストラテジー社をはじめとするビットコイン・トレジャリー企業の株価が今週も急落。不審になるほど取引量が少ない。
今週のセラピーはここまで! さあ、芝生に触れ、太陽の光をいっぱい浴びに出かけてください。
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Nakamotoは、「Bitcoin Magazine」の親会社であるBTC Inc.と提携し、世界初のビットコイン・トレジャリー企業のグローバルネットワークを構築しています。BTC Inc.はNakamotoに対し、特定のマーケティングサービスを提供しています。詳細はこちらをご覧ください。