ビットコイン・マイニング企業の株価はここ数カ月上昇を続けており、10月15日の上昇もその勢いを維持している。
業界全体の上昇により、主要なマイニング企業の時価総額の合計は900億ドルを超え、わずか2カ月前に比べて2倍以上となった。
本日15日、この流れを牽引したのはBitdeer Technologies(BTDR)で、早い時間に株価が30%急騰し27.31ドルに到達、1年以上ぶりの高値を付けた。シンガポールに拠点を置くこのマイナーは、独自開発の自社製マイニング・リグの導入により、9月の実現ハッシュレートが32.9%増加したと報告しており、世界第5位の上場ビットコイン・マイナーとなった。
Bitdeerは9月に452 BTCをマイニングしており、8月から20.5%の増加となった。自社マイニングのハッシュレートは現在35エクサハッシュ/秒(EH/s)で、月末までに40EH/sを目標としている。
好調なビットコイン・マイニング株
月間の勢いは、ビットコイン・マイニング・セクターのほぼ全体に広がっている。Iren(IREN)は、10億ドル規模の転換社債発行の完了と2度の目標株価引き上げを受けて、最近急騰した。
Cipher Mining(CIFR)、CleanSpark(CLSK)、Bitfarms(BITF)はいずれも、これまでのところ週次で2桁台の上昇を記録しており、多くの銘柄が52週間の高値を試すか、新たな最高値を更新している。
ビットコイン・マイニング・セクターの多くは、この1週間で大幅に上昇しており、Applied Digital(APLD)やCipher Miningなどの銘柄は、昨年から3〜4倍に跳ね上がっている。

業界アナリストは、ASIC設計、セルフ・マイニング運営、人工知能(AI)や高性能コンピューティング(HPC)機能を組み合わせた垂直統合型マイナーへの投資家の関心が高まっていると指摘している。
Bitdeerは、AIとHPC分野での事業拡大を積極的に進めている。同社は北米の複数のマイニング施設を、AIワークロードをホスティングできるハイブリッド型データセンターへと転換中だ。オハイオ州クラリントンの施設は、将来的にビットコイン・マイニングとAIコンピューティングの両方に対応する予定で、ノルウェーのタイダル地域にある第2期施設は2026年第4四半期までにAIデータセンターへと転換される予定だ。
同社はさらに、来年までに東南アジアで200メガワットを超えるAIコンピューティング負荷を運用する計画で、年間20億ドル以上の収益を生み出す可能性がある。
そのほかの注目すべき最近の動向としては、Canaanが挙げられる。同社は5万台のマイニング・マシンの受注を獲得し、カナダでの「ガス・トゥ・パワー(Gas-to-Power)」マイニングのパイロットプロジェクトを拡大したことで、ここ1週間で株価が50%以上上昇した。Applied DigitalとHut 8も堅調な上昇を記録し、このセクター全体への幅広い関心を反映している。
概観すると、ビットコイン・マイニング業界は大きな転換期を迎えており、投資家はAI、HPC、高効率のマイニング機器群を活用できるマイニング企業を好む傾向にあるようだ。