ビットコインは人工知能(AI)とともに、人間が再び自分たちの時間を取り戻し、創造的な活動に充てることができるようにする可能性がある──。Strike社のCEOであるジャック・マラーズ氏はそう語った。
その理由は、ハードマネーは人々から時間やエネルギーを奪うことなく、費やした時間とエネルギーに対して正当な報酬を与えるからだと、マラーズ氏は9月14日(米国時間)に放送された「Bitcoin Magazine」の初のテレビ番組で主張した。
「広い意味で、お金とは私たちの時間とエネルギーを抽象化したものであり、努力や労働を表す、市場における“財”だ」と、マラーズ氏は語った。
「もしお金が悪いものであれば、私たちの時間とエネルギーに対して非常に破壊的となる。つまり、私たちから時間とエネルギーを奪ってしまう。家を手に入れるためには、より長く、より懸命に働かなければならない。休暇を取得するためにも、より長く、より懸命に働かなければならない。自分の創造的な関心を追求する時間を確保するためにも、より長く、より懸命に働かなければならない」
マラーズ氏はさらに、「そして、もしお金がよいものであれば、実際に時間とエネルギーを私たちに返し、それに報いてくれる」と続け、ビットコインとAIによって、人類は悪貨がもたらす「苦役」から解放される可能性があると付け加えた。
マラーズ氏は続けて、飛行機の発明者であるライト兄弟を例に挙げた。彼らは、米国が金本位制を採用していた時代に、その偉大な発明を成し遂げた。
マラーズ氏の今回の発言は、ビットコインがここ数年でもっとも好調な上昇局面を見せたことを受けてのものだ。ビットコインは8月に約25%上昇し、2026年でもっとも高い上昇率を記録した月となった。また、2021年以来初めて8月にプラスのパフォーマンスを記録し、月末には7万8000ドル近辺で取引を終えた。
LIVE: Bitcoin, Macro, Clarity Act Look-Ahead | BMTV Sep. 14, 2026https://t.co/iAxbKgj2Op
— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) September 14, 2026
この上昇局面は、スコット・ベッセント財務長官が米長期国債の買い戻しを拡大したことに続いて起きた。この動きによって利回りが低下し、数十億ドル規模のショートポジションの清算が引き起こされた。
このニュース以降、いわゆる「デバリュエーション・トレード」が再び注目を集めている。これは、通貨の価値下落に対するヘッジとして、トレーダーが金(ゴールド)やビットコインのような資産を購入する取引のことだ。
米財務省による国債買い戻しのニュースと、同じ週に米国の債務が40兆ドルに達したとの発表を受けて、ドルは下落した。
米国経済の現状について聞かれると、マラーズ氏は「この水準の債務は持続不可能だ。だから、人々が『では、もし金利を引き上げたらどうなる? もし金利を引き下げたらどうなる?』と議論しても、そんなことは重要ではない。どちらにしてもインフレを招くだけで、どちらにしても持続不可能だ」と語った。
9月11日に発表されたデータによると、食品とエネルギーを除いた消費者物価指数(CPI)は8月に前月比0.3%上昇し、市場の予想を上回った。
米国は現在、深刻な「生活費の負担危機」に直面しており、原油価格が急騰していることから、インフレを抑制するために、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週中に政策金利を引き上げるだろうと広く予想されている。
