世界最大のビットコイン・トレジャリー企業であるストラテジー社は、再びビットコインの積み増しを停止した。
Nasdaq上場企業のストラテジーは、10週間にわたる休止期間を経てビットコインの購入を再開してからわずか1週間で、再びビットコインの蓄積をいったん停止した。
その代わりに、同社は自社株買いを継続し、永久優先株式のSTRCを1億7600万ドル分買い戻した。また、共同創業者兼取締役会長のマイケル・セイラー氏による9月8日付けの規制当局への提出書類および発表によると、デジタルクレジット証券の買い戻しプログラムの規模を10億ドルから20億ドルへと拡大した。
Strategy has repurchased $176M of $STRC and increased the size of its Digital Credit Securities Repurchase Program from $1.0B to $2.0B. As of 9/7/26, we hold 845,050 $BTC and $6.5B of USD Assets. $MSTR https://t.co/mxqv9QCRat
— Michael Saylor (@saylor) September 8, 2026
ストラテジーは現在も84万5050 BTCを保有しており、現在の価格でその価値は660億ドルを超える。また、65億ドルのドル建て準備金も保有している。8日に提出された書類によると、平均取得価格で換算したビットコインの保有総額は約637億3000万ドルだった。
ストラテジーの株式(MSTR)は、8日午前のニューヨーク市場で3%以上下落して取引された。
同社は6月にビットコインの購入を一時停止し、その代わりに現金準備金の積み増し、自社株の買い戻し、さらには保有するビットコインの一部を売却することにも注力していた。
ストラテジーはビットコインの売却を前向きにとらえており、CEOのフォン・リー氏は、今回の措置によって同社は現在「盤石なバランスシート」をもつようになったと述べ、また、売却のタイミングは「その時点での正しい取引だった」と説明している。
7月に発表された四半期決算では、ストラテジーは82億2000万ドルの損失を計上した 。しかしリー氏は、同社が現在抱えている含み損について「心配する必要はない」と語り、投資家に安心感を与えた。
さらに、「われわれは暗号資産経済におけるJPモルガンのような存在だ。つまり、保有する84万 BTCのうち1000 BTCを売却するかどうかというのは、私にとってはこの議論と無関係だ」と主張した。
ストラテジー(旧社名はマイクロストラテジー)は、企業向けソフトウェア企業であり、2020年にビットコインを購入・保有する事業へと大きく舵を切った。
同社が当初ビットコインを購入したのは、インフレから株主を守るためだった。それ以来、ビットコインを積極的に蓄積し続け、世界第一位のビットコイン・トレジャリー企業へと劇的な方向転換を遂げた。
現在、投資家はストラテジーの株式を購入することでビットコインへのより大きなエクスポージャーを獲得し、同社のデジタルクレジット商品を通じて高い利回りを受け取ることができるようになっている。