ビットコイントレジャリー企業のストラテジー社(MSTR)は米国時間の月曜日、ビットコインの新規購入を今回も見送り、代わりに自社のStretch優先株式(STRC)を2,500万ドル買い戻したと発表した。
同社は届け出とX上の投稿で、7月20日から26日にかけてATM(アット・ザ・マーケット)プログラムを通じて普通株542万9,160株を売却し、5億4,450万ドルの純手取額を得たと明らかにした。
同社がSTRCの買い戻しを実施したのは今回が初めてとなる。STRCは、配当を支払う株式を通じて投資家にビットコインへのエクスポージャーを提供する同社の複数の商品のうちの一つだ。
バランスシート上のビットコイン保有は84万3,775BTCで変わらず、7月27日時点の1BTC=6万5,576ドルで換算すると550億ドルを超える。
ビットコイン購入の停止はこれで5週連続となる。ストラテジーはここ数週間、新規のビットコイン購入よりもドルの積み増しに軸足を置いており、同社の歴史の大半を特徴づけてきた積極的な購入姿勢からは変化している。届け出によれば、同社が現在保有する現金は37億5,000万ドルで、この現金は買い戻しの原資には充てない方針だという。
今月に入って承認された買い戻し計画について、同社は後退ではなくバランスシートの強化を目的としたものだと説明している。フォン・リー社長兼最高経営責任者(CEO)は、ストラテジーは長期的なビットコインの買い手であり続けるつもりだと述べている。
マイクロストラテジーから社名を変更したストラテジーは、新型コロナウイルス感染症の流行下で株主により高いリターンをもたらす手段として、2020年8月にビットコインの購入を始めた。
以来、ビットコインに投じた金額は約639億ドルに上り、企業としては同資産の最大の保有者となっている。投資家は同社株を買うことで、デジタル通貨そのものを購入・保有することなく、代表的な暗号資産へのエクスポージャーを得られる。
ストラテジーは数多くの追随企業を生み、それらの企業は株価を押し上げるためにビットコインだけでなく他の暗号資産も買い入れてきた。
ナスダック上場のストラテジー株は同日、7%近く上昇し、1株98ドル近辺で推移した。年初来では40%近く下落している。