Nasdaq社は、暗号資産取引所Krakenの親会社であるPayward社に1億ドルを投資する予定だという。複数の報道が伝えている。
本稿執筆時点で、この取引については両社のいずれからも正式発表されていないが、9月10日付けのブルームバーグは、事情に詳しい関係者の話として、この取引はトークン化された株式のためのインフラ構築に役立つだろうと報じた。また、この取引によって暗号資産企業である Paywardの評価額は210億ドルになるという。
今回の動きは、ウォール街がビットコインや暗号資産関連のインフラにますます注目するなかで起きている。Krakenは今年と、昨年にも、伝統的な金融機関と複数の取引を行なっている。また、S&P Dow Jones Indicesは3月に、分散型取引所のHyperliquid上で新たなデリバティブ取引を開始するための契約を締結している。
ブルームバーグの報道によると、KrakenはNasdaqのトークン化株式を自社のプラットフォーム上で提供する予定で、顧客はNasdaq上場株をトークン化されたかたちで保有できるようになる。
ウォール街が暗号資産企業やそのインフラに注目している背景には、とりわけ株式のような資産をトークン化することへの強い関心がある。
1月には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が、トレーダーが米国上場株式やETF(上場投資信託)のトークン化されたバージョンを売買し、その取引をブロックチェーン上で24時間365日決済できるプラットフォームを構築していると発表した。
つい先週には、Paywardとフィンテック企業のSoFi Technologies社が、SoFiの顧客による暗号資産注文をKrakenの機関投資家向け取引プラットフォームを通じて処理し、SoFiのステーブルコインをKrakenに上場することで合意した、と発表した。
この合意に基づき、SoFiは自社のデジタル資産の注文フローをKraken Primeに送る。 Kraken PrimeはKrakenのプライム・ブローカレッジ部門で、2025年に開始された。
Krakenは、他の暗号資産取引所と同様に、伝統的な金融の世界へと進出しており、ユーザーが株式、債券、その他の資産を取引できるようにしている。Krakenは自社のアプリを「あらゆる取引を扱うための主要口座」として売り込んでいる。





