Home記事ビットコイン価格が9万4000ドルまで急落 マクロ経済への懸念が高まるなか6カ月ぶりの安値を記録

ビットコイン価格が9万4000ドルまで急落 マクロ経済への懸念が高まるなか6カ月ぶりの安値を記録

11月14日、ビットコイン価格は9万4000ドルから9万7000ドルの間で取引された。これは5月初旬以来の最低水準であり、10月の史上最高値12万6296ドルからは大幅な下落となった。

11月14日金曜日(米国時間)、ビットコインの価格は6カ月ぶりの安値まで下落。心理的な節目である10万ドルを大幅に下回り、わずか1カ月余りでその価値の4分の1近くが吹き飛んだ大規模な売り圧力を加速させた。

「Bitcoin Magazine Pro」のデータによると、正午時点でビットコイン価格は9万4000ドルから9万7000ドルの間で取引され、5月初旬以来の最安値となり、10月の史上最高値12万6296ドルから大幅に下落した。

本稿執筆時点でビットコイン価格は9万4850ドルで、9万4000ドル付近から反発している。

この下落は、世界市場全体が混乱に見舞われた1週間の締めくくりとなった。今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)による12月の利下げ期待が崩れるなか、テック大手から暗号資産関連株に至るまでリスク資産が暴落し、市場全体が揺さぶられるかたちとなった。

わずか2週間前、トレーダーは金融緩和の確率をほぼ確実の97%と織り込んでいた。しかし本日、その確率は約50%にまで急落し、株式とデジタル資産の両方でレバレッジ解消(デレバレッジ)が進んでいる。

なぜ、ビットコイン価格は下落しているのか?

マクロ経済的な要因はストーリーの一部に過ぎない。ビットコイン価格は下落を増幅させる市場内部のダイナミクスにも直面している。CryptoQuantの最新データによると、長期保有者は過去30日間で推定81万5000 BTCを売却しており、これは2024年初頭以来最大規模の流出量となる。

現物の需要は最悪のタイミングで弱まり、米国上場の現物ビットコインETF(上場投資信託)は一日あたり数億ドルの流出を記録し、流動性を枯渇させながら下落圧力を強めている。

この混乱は暗号資産だけにとどまらない。投資家が投機的な資産から逃避したため、エヌビディア社、テスラ社、パランティア社、Coinbase社、ビットコイン・マイニング企業といったリスク感応度の高い株式は、今週の取引で大きく売られた。

AIバブルに対する懸念の高まりに加え、43日間の米連邦政府閉鎖に伴う米国経済データの発表遅延による不確実性が重なり、VIX(恐怖指数)は10月中旬以来の高水準に達した。

機関投資家による購入はマイニング企業が日々発行する新規ビットコイン供給量を下回っており、流動性が低下するなかで着実に売り圧力が加わっている。

ビットコイン価格は微妙な水準で揺れ動く

「Bitcoin Magazine Pro」によると、ビットコイン価格は現在、注目度の高い365日移動平均線である10万ドル付近で推移しており、アナリストらは、この水準が現在の下落がさらに急激な調整に転じるかどうかを左右する可能性があるとみている。

Bitfinex の研究者は「Bitcoin Magazine」に対して、10月のピークからの下落は典型的なサイクル中盤の調整と密接に連動しており、2023年から2025年の強気相場で繰り返し見られた約22%の下落と一致していると述べた。

ビットコイン価格が10万ドルを割り込んだにもかかわらず、流通しているビットコインの約72%が依然として含み益の状態にあると推定されており、これはセンチメントが弱まるなかでも長期保有者の多くが依然として利益を維持していることを示している。

別のアナリストは、市場が底値に近づいている兆候を見ている。JPモルガン銀行は、ネットワーク難易度の上昇によって押し上げられたビットコインの現在の生産コストが約9万4000ドルと推定しており、歴史的に見てこの価格水準が強力な下支えとなってきたと指摘した。

価格が現在この閾値に近づくなか、同行はビットコインの「価格対コスト比」が過去最低水準に戻ったと主張し、およそ17万ドルを目標とする6〜12カ月間の強気な見通しを維持している。

それでも、この調整を形づくっている力は個人投資家よりもはるかに大きい。現在、クジラ、機関投資家、そして、レバレッジ市場構造が主要な値動きのほとんどを左右している。数千BTCを保有するウォレットからの単一の送金が、取引所全体のセンチメントを大きく変える可能性すらある。

しかし、Glassnodeによると、ビットコインの最近の大量売却の波はパニックの兆候ではなく、サイクル後期に見られる典型的な動きだという。

Glassnodeは、長期保有者は着実に利益確定を進めており、月間の売却額は7月の一日あたり1万2000 BTCから約2万6000 BTCに増加していると指摘。これは「OGクジラの大量脱出」ではなく、通常の強気相場における分布と一致している。

より広範な背景も状況を悪化させている。ドナルド・トランプ大統領が11月12日遅くに暫定予算案を承認したことを受けて、米国政府は史上最長となる43日間の政府閉鎖を経て再開した。

この法案では連邦政府機関への資金供給は2026年1月30日までに限られており、政府の業務が徐々に再開されても、市場には引き続き不確実性がつきまとうことになる。

本稿執筆時点で、ビットコイン価格は9万5670ドルで取引。生産コスト付近で推移し、主要なテクニカルサポートをテストする状況が続いている。

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  • Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。

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Micah Zimmerman
Micah Zimmerman
Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。
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