ビットコイン価格の最近の上昇は勢いを失いつつあるのかもしれない──。しかし、だからといって強気相場が終わったというわけではない。
データ分析企業のCryptoQuant社が発表した最新レポートによれば、利益確定売りの兆候が現れているという。
ビットコインの価格は、先週8カ月ぶりの高値となる8万7251ドルまで上昇した後、直近では8万2939ドルで推移しており、7日間で約4%下落している。
先週の急騰を受けて、CryptoQuantはビットコインが強気相場に入ったと宣言した。その理由は、ビットコイン価格が365日移動平均線を上抜けたためだ。同社によれば、これは過去のサイクルにおいてビットコインの強気相場の始まりを示してきた「決定的なテクニカル・シグナル」だという。
しかし、1~3カ月間ビットコインを保有する短期トレーダーは平均で約33%の含み益を抱えていると、CryptoQuantは付け加えている。これは2024年12月以来の高水準であり、これほど高い利益率は、これまでのケースでは人々に売却を促す要因となってきた。
レポートによると、先週、ビットコイン保有者は2万5700 BTCの利益を実現した。これは2026年で最大となる一日当たりの利益確定額であり、ビットコイン価格が8カ月ぶりの高値を更新した翌日に記録された。
CryptoQuantはさらに、ビットコイン価格には依然として上昇余地があるものの、上昇基調は勢いを失いつつあり、短期的な調整局面を迎える可能性がますます高まっていると付け加えている。
CryptoQuantはビットコイン価格がどこまで下落する可能性があるかについては予測しなかったものの、調整局面で下支えとなる可能性のある3つのサポートレベルを示している。約8万ドルの365日移動平均線、約7万1000ドルの200日移動平均線、そしてトレーダーのオンチェーン実現価格である約6万7000ドルだ。
レポートによれば、これらの水準が維持される限り、価格の下落はトレンドの反転ではなく、始まったばかりの強気相場において起こる健全な調整局面となるようだ。
ビットコインは昨年10月に12万6080ドルの史上最高値を記録したが、同月の後半に入ると下落し始めた。暗号資産史上最大規模の清算イベントによって、190億ドルを超えるポジションが清算されたためだ。
今年の上半期には、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを急ぐつもりはないことを明確にし、投資家がリターンを求めて人工知能(AI)関連株へますます資金を投入するようになったことを受けて、ビットコイン価格は下落を続けた。
しかし、7月に米国の政府債務総額が初めて40兆ドルを超えたことを受け、通貨価値の下落をヘッジするために投資家がある特定の資産に資金を投入する取引、いわゆる「デベースメント・トレード」が再び活況を呈している。
これまでにも米ドルが下落した局面では、ビットコインや金(ゴールド)などの貴金属は好調なパフォーマンスを見せてきた。
