失敗に終わったビットコイン改善提案(BIP)110を支持してきた開発者のルーク・ダッシュジュニア氏が、ビットコインネットワークの開発をめぐる提案を扱うエディターの職を解かれた。
この決定は他のビットコイン開発者による投票で決まり、BIPのGitHubに投稿された。BIPのGitHubページはBitcoin Coreのリポジトリとは別のもので、開発者がビットコインへの変更を提案する場となっている。
ダッシュジュニア氏はこの決定を「Coreによる権力の乱用だ」と呼び、「彼らにそのような権限はない」と続けた。
This is just an abuse of power by Core.
They have no authority to do so.— Luke Dashjr (@LukeDashjr) August 10, 2026
これは単なるCoreによる権力の乱用だ。彼らにそのような権限はない。 — Luke Dashjr(@LukeDashjr)2026年8月10日
動議にはこう書かれている。「この数年、ルークはビットコインのエコシステム内で起きた多くの論争の中心にいた。そして今週、彼の主導のもとで新たなフォークコインがビットコインから分岐した」
さらにこう続く。「より具体的には、ルークはフォークにつながった提案であるBIP110の作成と実装に深く関与していた。その過程で彼は、BIPエディターとしての権限を、確立された編集プロセスと整合しない形で行使し、自らが関与した提案を不当に優遇した」
投稿はさらに、2024年4月に追加のエディターが着任して以降、ダッシュジュニア氏がそれ以外にBIPエディターの日常業務にほとんど貢献してこなかったとし、「利益相反の懸念を生じさせる形で編集権限を行使した」と述べている。
ダッシュジュニア氏はBitcoin Coreの最初期の貢献者の一人だが、ビットコインネットワーク上のスパムを減らすことを目的としたソフトフォーク、BIP-110の最大の支持者の一人となって以降、ネットワークの主要な開発者、そしてより広いコミュニティと衝突してきた。
ビットコイン業界の大半はこの提案に反対しており、週末にビットコインのコンセンサスルールを変更しようとした試みは大きな失敗に終わった。集めたのは、メインのビットコインネットワークが持つマイニングパワーのごく一部にとどまる。
ダッシュジュニア氏は月曜日、フォークを支持したマイニング企業Oceanの会長兼CTOの職を休職するとXに書き、「ビットコインと、ビットコインを支えるオープンソースプロジェクトに取り組むこと」に力を注ぐとした。
BIP-110の提案は土曜日にコンセンサスを得られず、提案を支持するノードがメインのネットワークから離脱して、かねて警告されていたコンセンサス外の新しいブロックチェーンを生み出した。
新しいチェーンは、支持者たちによって2ブロックが生成されたところで停止し、土曜日以降まったく進んでいない。マイナーのハッシュパワーはメインのビットコインネットワークに向けられたままだ。