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FRBが利下げを一時停止 パウエル議長が中立姿勢を示すなか、ビットコイン価格は9万ドル付近で安定

FRBが金利を据え置き、パウエル議長が引き締めも新たな利下げも急がない中立的な姿勢を示したため、ビットコイン価格は9万ドル付近で推移した。

1月28日(米国時間)、米連邦準備制度理事会(FRB)は金利を据え置くことを選択した。FRBが利下げサイクルを一時停止し、インフレと労働市場について極めて落ち着いた姿勢を示すなか、ビットコインは8万9000ドル近辺で推移した。

当日の早い時間帯にビットコイン価格は9万ドルを上回って取引されていたが、FRBのジェローム・パウエル議長が会合後の記者会見で発言すると、8万9500ドル付近まで下落した。 

この動きは、FRBが政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを3.5〜3.75%に据え置く発表した後に起きた。これによって、9月、10月、12月に実施された3回連続の25ベーシスポイントの利下げに終止符が打たれたことになる。

この決定は、インフレ率が依然として目標を上回っているにもかかわらず、中央銀行が景気の動向にますます自信を深めていることを反映している。政策当局者は、雇用の伸びの鈍化と依然として残る物価上昇圧力を、追加緩和を一時停止する理由として挙げた。

連邦公開市場委員会(FOMC)は10対2で金利据え置きを決定したが、スティーブン・ミラン理事とクリストファー・ウォラー理事のふたりは0.25ポイントの追加利下げを支持し、反対票を投じた。 

1月31日に任期満了を迎えるミラン理事は、これまで一貫して大幅な利下げを主張してきた。一方、ウォラー理事はパウエル議長の後任候補のひとりとして有力視されており、FRBが金利を据え置いた7月にも反対票を投じている。

パウエルFRB議長「経済は堅調なペースで拡大している」

FOMCは声明の中で、経済は「堅調なペースで拡大し続けている」と述べ、雇用の増加は「低水準にとどまっている」一方で、失業率には「安定化の兆しが見られる」と指摘した。また、インフレ率については「依然としてやや高い水準にとどまっている」と付け加えた。

パウエル議長はこの見解を改めて強調し、過去1年間で合計175ベーシスポイントの利下げを実施した後、FRBは現在の金融政策をほぼ中立的な水準にあるとみなしていると明かした。

パウエル議長は「足元の経済指標を見て、現時点で政策が著しく“引き締め”にあると断言するのは難しい」とし、現在のスタンスを「おおむね中立、もしくは、やや引き締め傾向にある。それは見る人の立場次第だ」と述べた。

この枠組みは市場にとって重要だった。ビットコインは歴史的に金融緩和に好意的に反応してきたが、28日の値動きは、トレーダーたちが今回のFOMCの決定をすでに織り込んでおり、露骨なタカ派姿勢に反応したというよりも、短期的な利下げ期待を再調整していることを示唆していた。

パウエル議長は労働市場についても慎重な姿勢を示し、急激な悪化への懸念を一蹴した。最近の雇用統計では平均して月間約2万2000人の雇用減少が見られる一方、民間部門の雇用は小幅ながら依然としてプラスを維持していると指摘した。 

また、労働力供給の伸び悩みの背景については、需要の減少ではなく、移民の減少や労働参加率の低下が主な要因だと述べた。

インフレに関しては、関税が商品価格の高止まりを招く主因だと指摘し、関税は持続的なインフレの原因ではなく、主に「一時的な」影響であるとの認識を示した。 

コアPCE(個人消費支出)デフレーターは、12月時点で前年比2.9%となっており、依然としてFRBの目標インフレ率である2%を上回っている。

新たな貿易措置が取られない限り、「商品価格に波及する関税の影響はピークを迎え、その後低下し始めると見込んでいる」と、パウエル議長は述べた。

ビットコインのトレーダーにとって、パウエル議長の発言はおなじみの論調を改めて裏付けるものとなった。つまり、FRBはもはや積極的な金融引き締めは行なっていないが、追加の景気刺激策を急いで打ち出す必要もない、という論調だ。この中庸なスタンスが、急速な利下げ期待からくる短期的な上昇を抑えつつも、ビットコインの直近の上昇を維持する要因となっている。

次期FRB議長は誰になる? 

今回の会合では後継者問題も焦点となった。後任者にどのような助言をするかと問われたパウエル議長は、明確な三つの回答を示した。政治から距離を置くこと、議会との関係を保つこと、そして、FRBの職員を尊重することだ。

パウエル議長は、「選挙で選ばれる政治の世界にはかかわらないこと。絶対にかかわってはいけない」と述べ、最高裁で係争中の案件を含め、FRBの権威が厳しい監視に晒されているいまこそ、FRBが独立性を維持する必要性を強調した。

ウォラー理事の反対票とミラン理事の退任は、FRBの将来のリーダーシップと政策方針をめぐる憶測を煽っており、金融哲学の変化に敏感に反応する暗号資産市場においても、ますます注目される要因となっている。

Yahooファイナンスによると、スコット・ベセント財務長官は、ドナルド・トランプ大統領による次期FRB議長の指名は1〜2週間以内に発表される可能性があると語った。

Polymarketの次期FRB議長の予想は、リック・リーダー氏が約37%でトップに立っており、次いでケビン・ウォーシュ氏が約28%、ウォラー理事は約15%で大きく離されて3位となっている。

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  • Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。

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Micah Zimmerman
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Micahは2018年に初めてビットコインと出会ったものの、しばらく懐疑的な立場を取り続けていました。2021年以降は暗号資産やビジネス分野の取材を行なっており、現在はノースカロライナ州を拠点にBitcoin Magazineのジュニアニュースリポーターとして活動しています。
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