新作の長編ドキュメンタリーが、ビットコインはプロバスケットボールの経営判断の場に位置付けられるべきだ、と論じている。しかもその主張を裏づけるだけの取材アクセスを備えている。
マイク・ニコル監督の『Bitcoin Season』は、ビットコインの資産管理サービスを手がけるSwan Bitcoinを追った作品だ。同社は、プロバスケットボール業界の内側でビットコイン専業のパートナーシップを築くことを目指している。映画の中心にあるのは、SwanとNBA球団クリーブランド・キャバリアーズとの提携だ。NBAフランチャイズとの初のビットコイン専業パートナーシップとされる。さらに、リッチ・ポールが設立し、リーグを代表する選手たちが所属する選手エージェンシー、Klutch Sports Groupとの別の契約も描かれる。
作品はビットコインを金融商品としてではなく、選手のエンパワーメントの手段として位置づける。アスリートが自らのキャリア、ブランド、そして資金に対する主導権を強めつつある——そんな時代の到来とともに。
映画に登場する元NBAガードのマシュー・デラベドバは、この作品を、貸借対照表の先にある「自分たちが何を体現するか」を変えようとするフランチャイズやリーグ、アスリートにとっての「設計図(ブループリント)」だと評した。
「『Bitcoin Season』は、フランチャイズやリーグ、アスリートに対して、ビットコインは貸借対照表以上のものを変えうると示している。つまり、自分が何を体現し、どんなレガシーを残すかを変えられる。いまは選手エンパワーメントの時代であり、ビットコインを保有することはその一部だ」とデラベドバは語った。
作品にはマイケル・セイラー、リン・オールデン、アダム・バック、マックス・カイザー、ピエール・ロチャード、グレッグ・フォス、ナタリー・ブルネルといった専門家のほか、キャバリアーズとKlutchの幹部も出演する。
映画が掲げる中心的な主張はこうだ——デジタル時代に旧来の金融モデルが侵食されていくなか、ビットコインで価値を保存することは、アスリートと組織の双方にとって有効な戦略となり得る、と。
ニコル監督はバスケットボールのドキュメンタリーを撮り慣れている。2017年の作品『At All Costs』はNetflixが配給権を取得し、LAタイムズから『Hoop Dreams』になぞらえる評を受けた。続く『The Spoils: Selling the Future of American Basketball』は2024年6月のNBAサマーリーグ映画祭でプレミア上映され、映像作家のケン・バーンズから称賛を得た。同作は現在Amazon Prime Videoで配信されている。
『Bitcoin Season』は2026年6月3日、カリフォルニア州サンクレメンテでプレミア上映された。ホストを務めたのはSwan創業者兼CEOのコリー・クリップステンだ。先行上映は7月18日、ラスベガスで開催されるNBAサマーリーグで予定されている。
予告編はこちらから視聴できる。