Home Blog

Swiss Bitcoin Pay、データ侵害を受けてサーバーを停止

0

またしてもデータ侵害だ。

非カストディ型のビットコイン決済処理サービスを手がけるSwiss Bitcoin Payは、データ侵害を受けて月曜日にサーバーを一時停止せざるを得なかったと明らかにした

スイスのヌーシャテルに拠点を置く同社は、利用者の資金は安全だとしている。一方で、顧客のメールアドレス、ビットコインアドレスとIBAN(国際銀行口座番号)、取引履歴、ハッシュ化されたパスワードが侵害されたとみている。

「悪意のあるユーザーがSwiss Bitcoin Payの内部システムにアクセスした可能性が高い。予防措置として、調査とインフラの安全確保を進めるあいだ、サーバーを一時的に停止する。

現時点では、このユーザーが顧客のメールアドレス、ビットコイン…」

ビットコイン企業やフィンテック企業では、データ侵害が相次いでいる。Revolutは先週、顧客のパスポートや運転免許証、本人確認用の自撮り写真、取引履歴を、権限のない第三者に渡していたと認めた。この第三者は、政府機関の正規のメールドメインから不正な要求を送っていた。

ハードウェアウォレット大手のTrezorも先週、ニュースレター配信に使う外部のマーケティングプラットフォームでデータ侵害が起き、それをきっかけに犯罪者が顧客を狙ってフィッシング攻撃を仕掛けていると警告した。

Swiss Bitcoin Payは月曜日、「悪意のあるユーザーがSwiss Bitcoin Payの内部システムにアクセスした可能性が高い……予防措置として、調査とインフラの安全確保を進めるあいだ、サーバーを一時的に停止する」と述べた。

同社はさらに「利用者の資金は安全で、利用者に支払われるべき金額は全額返還される」と付け加えた。

Swiss Bitcoin Payは、Bitcoin Magazineのコメント要請にすぐには応じなかった。

同社のサービスを使えば、事業者はオンチェーン取引とライトニングネットワークの両方で、ビットコイン決済を手早く簡単に受け付けられる。

2026年に入り、犯罪者がデータを狙う動きが強まっている。1月には、詐欺師らが暗号資産ウォレットLedgerの決済処理業者Global-eを経由して顧客情報を入手し、フィッシングメールの送信に使った。

暗号資産ウォレットを提供するSafePalも先月、データ侵害を公表した。約39,798人の顧客の注文情報に不正アクセスがあったもので、氏名や住所、購入データなどの個人情報が含まれていた。

ジャック・マラーズ「ビットコインとAIは、人類に自分たちの時間を取り戻させてくれるかもしれない」

0

ビットコインは人工知能(AI)とともに、人間が再び自分たちの時間を取り戻し、創造的な活動に充てることができるようにする可能性がある──。Strike社のCEOであるジャック・マラーズ氏はそう語った。

その理由は、ハードマネーは人々から時間やエネルギーを奪うことなく、費やした時間とエネルギーに対して正当な報酬を与えるからだと、マラーズ氏は9月14日(米国時間)に放送された「Bitcoin Magazine」の初のテレビ番組で主張した。

「広い意味で、お金とは私たちの時間とエネルギーを抽象化したものであり、努力や労働を表す、市場における“財”だ」と、マラーズ氏は語った。

「もしお金が悪いものであれば、私たちの時間とエネルギーに対して非常に破壊的となる。つまり、私たちから時間とエネルギーを奪ってしまう。家を手に入れるためには、より長く、より懸命に働かなければならない。休暇を取得するためにも、より長く、より懸命に働かなければならない。自分の創造的な関心を追求する時間を確保するためにも、より長く、より懸命に働かなければならない」

マラーズ氏はさらに、「そして、もしお金がよいものであれば、実際に時間とエネルギーを私たちに返し、それに報いてくれる」と続け、ビットコインとAIによって、人類は悪貨がもたらす「苦役」から解放される可能性があると付け加えた。

マラーズ氏は続けて、飛行機の発明者であるライト兄弟を例に挙げた。彼らは、米国が金本位制を採用していた時代に、その偉大な発明を成し遂げた。

マラーズ氏の今回の発言は、ビットコインがここ数年でもっとも好調な上昇局面を見せたことを受けてのものだ。ビットコインは8月に約25%上昇し、2026年でもっとも高い上昇率を記録した月となった。また、2021年以来初めて8月にプラスのパフォーマンスを記録し、月末には7万8000ドル近辺で取引を終えた。

この上昇局面は、スコット・ベッセント財務長官が米長期国債の買い戻しを拡大したことに続いて起きた。この動きによって利回りが低下し、数十億ドル規模のショートポジションの清算が引き起こされた。

このニュース以降、いわゆる「デバリュエーション・トレード」が再び注目を集めている。これは、通貨の価値下落に対するヘッジとして、トレーダーが金(ゴールド)やビットコインのような資産を購入する取引のことだ。

米財務省による国債買い戻しのニュースと、同じ週に米国の債務が40兆ドルに達したとの発表を受けて、ドルは下落した。

米国経済の現状について聞かれると、マラーズ氏は「この水準の債務は持続不可能だ。だから、人々が『では、もし金利を引き上げたらどうなる? もし金利を引き下げたらどうなる?』と議論しても、そんなことは重要ではない。どちらにしてもインフレを招くだけで、どちらにしても持続不可能だ」と語った。

9月11日に発表されたデータによると、食品とエネルギーを除いた消費者物価指数(CPI)は8月に前月比0.3%上昇し、市場の予想を上回った。

米国は現在、深刻な「生活費の負担危機」に直面しており、原油価格が急騰していることから、インフレを抑制するために、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週中に政策金利を引き上げるだろうと広く予想されている。

ストライブ、ビットコインを買い増し 保有量は25,000BTCに

ナスダック上場のビットコイントレジャリー企業ストライブ社(ASST)は、直近の購入で保有量を25,000BTCに伸ばした。20億ドル近くに相当する。

同社は月曜日、469BTCを平均約77,954ドルで購入したと発表したBitcoin Treasuriesによると、ストライブは引き続き、上場企業として5番目にビットコイン保有量が多い。ストラテジー、Twenty One、メタプラネット、MARAの4社がストライブを上回る。

マット・コール最高経営責任者(CEO)は月曜日、この週に調達した資本の100%が、同社の永久優先株SATAの売却によるものだったとXに投稿した。

テキサス州ダラスに本社を置くストライブの株価は、この発表を受けて6%超高で推移した。

「最初の10億が一番きつい。」

ストライブは昨年、正式にビットコイントレジャリー企業として始動した。創業者はテック起業家のビベック・ラマスワミ氏だ。

2026年1月には、セムラー・サイエンティフィックの全額株式交換による買収を完了した。上場ビットコイントレジャリー企業が別の上場ビットコイントレジャリー企業を買収したのは、これが初めてだった。

他のデジタル資産トレジャリー企業と同じく、投資家がストライブ株を通じて増幅されたリターンを得られる、という考え方だ。同社は株式でビットコインを購入し、債務のないバランスシートを維持している。社債も信用枠もなく、下落局面で強制清算につながりうるレバレッジポジションも持たない。

債務がない点で、同社は他の主要なビットコイントレジャリー企業と異なる。

最大手のストラテジーをはじめ、他の主要なビットコイントレジャリー企業は、レバレッジを使ってこの最大の暗号資産を購入してきた。

コールCEOは同社について、債務がなく、マージン要件はゼロ、担保に供されたビットコインもゼロだと説明している。

ルミス上院議員、倫理規定の合意でトランプ大統領を評価 CLARITY法案は火曜日に投票へ

0

共和党のシンシア・ルミス上院議員は、ドナルド・トランプ米大統領がCLARITY法案を成立にこぎつけるため「最も厳しい倫理規制」に同意したとして、同氏を称賛した。

ルミス議員は月曜日、Xへの投稿で、連邦政府関係者に対する利益相反ルールを執行するため州司法長官に提訴する資格を与える、より厳しい規定にトランプ氏が同意したと書いた。

議員らは翌日の火曜日、CLARITY法案をめぐる投票を行う。同法案は、どのデジタル資産が証券、コモディティ、ステーブルコインにあたるかを区別し、規制当局間で監督権限を正式に分けることを目指している。暗号資産業界の幹部らは、そうしたルールを長く求めてきた。

「速報:🇺🇸 ルミス上院議員、CLARITY法案について:『トランプ大統領は、この法案を成立させるため、米国史上最も厳しい連邦政府関係者向けの倫理規制にすでに同意していた』『民主党は、この「イエス」を受け入れる時だ』」

「7月、トランプ氏は自ら進んで、自身と副大統領、連邦の選挙で選ばれたすべての公職者、判事、そしてその配偶者を、この国がかつて見たことのない厳しい倫理規則の下に置いた。ワシントンのほとんどの人は、そんな申し出を決してしなかっただろう。それでも民主党は、司法省(DOJ)だけに頼らない、独立した外部による執行を求めた。だからトランプ氏は交渉の席に戻り、さらに譲歩した」とルミス議員は述べた。

さらに、「明日反対票を投じれば、この国がこれまで法制化した中で最も厳しい倫理改革を葬り、デジタル資産を保有するすべての米国人のための消費者保護を葬り、この業界の未来を外国の競争相手に明け渡すことになる」と付け加えた。

ルミス議員は日曜日の夜、ジョン・ブーズマン、ティム・スコット両上院議員とともに、州司法長官に新たな執行権限を与えるCLARITY法案の草案を公表した。

政府関係者が暗号資産を宣伝したり、暗号資産で利益を得たりすることを禁じるCLARITY法案の更新版草案は7月に出回り始めたが、民主党はさらなる手直しを求めていた。

トランプ大統領は暗号資産業界を後押しすることを公約に掲げて選挙戦を戦ったが、ワシントンの一部の議員は、トランプ一家がデジタル資産事業から利益を得てきたやり方を批判してきた。大統領のミームコイン「TRUMP」や、ワールド・リバティ・フィナンシャルのプロジェクトがその例だ。

トランプ氏とホワイトハウスは、利益相反を一貫して否定している。

トランプ大統領は8月、CLARITY法案と倫理の問題についてPunchbowl Newsのインタビューに応じた際、民主党も株式取引で利益を得てきたと指摘した。

CLARITY法案は昨年下院を通過したものの、今年に入って停滞している。主な理由は、顧客にステーブルコインの利回りを支払うことをめぐって、銀行業界のロビー団体が暗号資産企業と衝突したことにある。

ルミス議員ら共和党議員は、民主党が意図的に法案を押しとどめていると非難してきた

ストラテジー、優先株STRCを買い戻し ビットコイン購入は見送り

ビットコイントレジャリー企業のストラテジー社(MSTR)は、先週もビットコインを購入しなかった。ナスダック上場の同社によれば、代わりに優先株STRCを1億3,900万ドル分買い戻した。

米国時間の月曜日に米証券取引委員会(SEC)へ提出された書類によると、同社は9月8日から13日にかけて、STRC優先株142万株を約1億3,930万ドルで買い戻した。

同社の保有量は引き続き845,050 BTCで、足元の価格では662億ドル相当になる。現金残高はUSD ReserveとUSD Cashの2つで、それぞれ51億ドルと13億ドルだ。

ストラテジーは$STRCを1億3,900万ドル分買い戻した。2026年9月13日時点で、当社は845,050 $BTCと64億ドルのUSD Assetsを保有している。$MSTR

企業として最大のビットコイン保有者であるストラテジーは今年、この最大の暗号資産を予測可能なペースで買い続けるやり方から、株式の買い戻しと現金準備の積み増しへと軸足を移した。

保有するBTCを少量ながら売却したことさえある。創業者で会長のマイケル・セイラー氏が「ビットコインは決して売るな」と説いてきたことで知られるにもかかわらずだ。

8月最終週には10週間ぶりにビットコインの購入を再開し、3億7,000万ドル近くを買い入れた。

それ以降、ビットコインは一切購入していない。

同社株は月曜日、3%高で推移していた。同株は2024年11月に最高値を付けて以降、75%を超えて値を下げている。ビットコインが、かつては夢物語とされ長く待ち望まれていた10万ドルの大台を超えたのは、その1カ月後だった。

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は法人向けソフトウェア企業で、2020年にビットコインの購入・保有へと転じた。

当初はインフレから株主を守るためにビットコインを購入したが、その後は積極的に買い増し、ビットコイントレジャリー企業へと姿を変えた。

ストラテジーは直近のビットコイン売却を擁護してきた。フォン・リー最高経営責任者(CEO)は、同社のバランスシートは今や「盤石」だと述べている。

7月の四半期決算で、ストラテジーは82億2,000万ドルの損失を計上した。だがリー氏は、足元の評価損は心配には及ばないと投資家に説明した。

「われわれは暗号資産経済のJPモルガンだ。だから、84万BTCのうち1,000BTCを売るかどうかは、私にとってこの議論とは関係がない」と、リー氏はその後のインタビューで述べた。

Blockstream、Liquidから盗まれたBTCの残りを返すようハッカーに要求

0

ビットコインのインフラ企業Blockstreamは、先週同社のLiquidネットワークから4,000BTCを盗んだハッカーとの、これ以上の交渉を拒否した。

Blockstreamは金曜日にXへ投稿し、同社が法執行機関と連携する前に、ハッカーにはまだ資金を返す時間があるとした。

ホワイトハットのハッカーは日曜日、BlockstreamのサイドチェーンであるLiquidを裏付けるフェデレーションのウォレットから、約3億2,000万ドルを引き出した。Blockstreamとの交渉を経て資金の大半を返したものの、4,600万ドル超に相当する598.5BTCは手元に残し、身代金として要求している。

身代金は支払わないとする声明

「Blockstreamは、盗まれた資金の返還に身代金を支払わない」と投稿は述べている。「許可なく資産を持ち出し、その返還を拒むことは犯罪であって、責任ある開示ではない。ホワイトハットの活動でもない。窃盗だ」

「Liquid Networkからビットコインを盗んだ者たちへ:Blockstreamは、盗まれた資金の返還に身代金を支払わない。許可なく資産を持ち出し、その返還を拒むことは犯罪であって、責任ある開示ではない。ホワイトハットの活動でもない。それは…(続く)」

同社はさらに、「法執行機関、取引所、サービス事業者、資金追跡の専門家、その他の関係者と協力し、資産を追跡・回収するとともに、責任者を特定する」と続けた。

「盗まれた財産の返還に対価は払わない。ユーザーを見捨てることはない。ビットコインコミュニティは資金の追跡をやめない」

インフレーションバグとブロックに書き込まれたメッセージ

Liquidは、Blockstreamが開発したレイヤー2で、ユーザーが資産をすばやく移動できるようにするものだ。その資産の一つであるLBTCは、ビットコインに裏付けられたトークンで、ライトニングネットワークにやや似た形で、迅速な決済を可能にする。

ハッカーは、Liquidサイドチェーン上のインフレーションバグ(本来裏付けのないLBTCを新たに生成できてしまう不具合)を悪用し、それまで存在しなかった約4,000LBTCを生成したうえで、オンチェーンの実際のビットコインに換金して資金を手にした。

その後ハッカーは、ビットコインのブロックに書き込んだメッセージを通じて、Blockstreamとやり取りした

あるメッセージで、ホワイトハット側はこう書いている。「まずバグを直してほしい。最新のコミットの時点で、チェーンはリスクにさらされている。すべてのノードにパッチが当たっていることを確認してほしい。修正を確認できたら、我々は資金を安全に返す」

最新のメッセージでは、ハッカーはBlockstreamを「現実が見えておらず、強欲で、傲慢だ」と非難し、やり取りを復号するための秘密鍵を、いずれ公開するとも述べた。

メッセージにはこうある。「あなたたち自身の資金から、10%をバグ報奨金として必ず支払え。さもなければ、あなたたちは自らの無責任さとけちさによって、自分たちの保有者全員に15%の損失を負わせることになる」

ビットコインコミュニティは、7月にハッカーがColdcardウォレットの保有者から1億4,000万ドル近くに相当する1,800BTC超を盗み出した件の衝撃から、いまだ立ち直っていない。

Coinkiteが手がけるこの人気のハードウェアウォレットのユーザーが標的になったのは、製造元が真性乱数生成器を使っていなかったためだ。これによってハッカーは、ユーザーのシードフレーズを事実上推測できた。

英政府、貴族院で敗北 デジタル資産戦略の策定を求める修正案が可決

0

英国政府は9月9日、貴族院で敗北した。貴族院議員らが、デジタル資産を規制するための国家戦略の策定を財務省に求める修正案を支持した。

上院にあたる貴族院は、賛成194票、反対138票でこの措置を承認した。保守党と自由民主党の議員が手を組み、ほぼ一枚岩となった労働党の票に対抗した。修正案は、保守党所属で元財務省閣外相のネヴィル=ロルフ貴族院議員が、金融サービス・市場法案に対して提出したものだ。

新条項は「デジタル資産戦略」と題され、英国におけるデジタル資産と関連するデジタル金融市場インフラについて、規制と発展に向けた戦略を財務省が作成・公表し、協議を行うよう求めている。

「速報:🇬🇧 英貴族院が、政府に国家的な暗号資産戦略の策定を求める修正案を可決 👀」

文案によると、ここでいうデジタル資産の規制には「暗号資産、適格ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)、トークン化証券、その他のデジタル化・トークン化された金融資産」が含まれる。

同国の金融行為規制機構(FCA)は6月に暗号資産の規制枠組みを最終決定しており、制度の施行は2027年10月25日の予定だ。事業者向けの認可申請の受付は9月30日に始まり、2027年2月28日まで続く。

英国のデジタル資産規制は、EUと米国に後れを取っている。EUの暗号資産市場規則(MiCA)は、2024年12月30日からサービス事業者に適用されている。

米国では、ドナルド・トランプ大統領のもとで2025年7月にGENIUS法が署名・成立し、米ドルを裏付けとするトークンについて連邦レベルの枠組みが整った。より広範な市場構造の法整備は、まだ終わっていない。CLARITY法案は2025年7月に294対134で下院を通過したものの、上院ではDeFi、ステーブルコインの利回り、倫理をめぐる条項で行き詰まっており、9月15日に手続き上の投票が予定されている。

ビットコインの「異例の組み合わせ」──米インフレ指標は弱気材料、国債買い戻しの失敗は強気材料

0

ビットコインが短期的に上昇する道筋はより険しくなった。しかし、長期的に先を見据えれば、環境は改善しつつある──。新たなレポートはそう指摘している。

欧州の資産運用会社CoinShares社のリサーチ責任者であるジェームズ・バターフィル氏は、9月11日付のレポートで、米国の予想を上回るコアインフレ率によって、米連邦準備制度理事会(FRB)がより引き締め的な政策をとる可能性が高まり、当面はビットコインの価格が8万ドルを下回る水準に抑えられる可能性があると述べた

しかし同氏によれば、長期的な見通しは、米財務省による国債買い戻しプログラムが長期債の利回りを引き下げることに失敗するかどうかにかかっている。もし失敗した場合は最終的に、ビットコインと金(ゴールド)の双方を支えてきた「通貨価値の希薄化」というシナリオを助長する可能性があるという。

「したがって、ビットコインにとってはいささか異例の政策の組み合わせとなる。今回の消費者物価指数(CPI)データは、限界的にはネガティヴ要因だ。金融政策がより引き締め的になる可能性を高め、ビットコインの短期的な上昇余地を制限する可能性がある」と、レポートは指摘している。

「しかし、米財務省が現在実施している国債買い戻しプログラムが明らかに失敗していることは、今後さらに先の段階で、より大規模な介入が行なわれる可能性を高めている」

レポートはさらに、「もしそうなれば、ビットコインにとって中期的にもっとも強力な起爆剤のひとつになる可能性がある」と続けている。

9月11日(米国時間)に発表されたデータによると、食品とエネルギーを除いたCPIは、8月に前月比0.3%上昇し、市場の予想を上回った。

CMEのFedWatchツールによると、トレーダーたちは、今週のFRB会合後に政策金利が高くなる確率を85%とみている。ビットコインはこれまで、低金利の環境において概ね好調なパフォーマンスを示してきた。

しかし、米財務省による国債買い戻しプログラムの拡大は、これまでのところ、長期金利を目に見えるかたちで抑制するには至っていない。

バターフィル氏は、このまま金利が高止まりするようであれば、スコット・ベッセント財務長官に対して、借入コストを引き下げることを狙った、より大規模な「バズーカ型」の買い戻しプログラムへと政策をエスカレートさせるよう圧力が強まるだろうと指摘している。

8月にビットコインは数年ぶりの好調な上昇局面を見せたが、これは、ベッセント長官が財務省は長期国債の買い戻し規模を2倍にすると発表した後のことだった。

この発表とその後の価格急騰を受け、長らく話題となってきた「デバリュエーション・トレード」が復活したと指摘する向きも出てきた。いわゆる「デバリュエーション・トレード」とは、通貨価値の下落リスクをヘッジする手段として、投資家がある資産を購入することを指す。

ドルが弱含むなか、ビットコインと金はいずれも、このトレードの一環として恩恵を受けている。

「NasdaqがKrakenの親会社に1億ドルを投資」 ブルームバーグ報道

0

Nasdaq社は、暗号資産取引所Krakenの親会社であるPayward社に1億ドルを投資する予定だという。複数の報道が伝えている。

本稿執筆時点で、この取引については両社のいずれからも正式発表されていないが、9月10日付けのブルームバーグは、事情に詳しい関係者の話として、この取引はトークン化された株式のためのインフラ構築に役立つだろうと報じた。また、この取引によって暗号資産企業である Paywardの評価額は210億ドルになるという。

今回の動きは、ウォール街がビットコインや暗号資産関連のインフラにますます注目するなかで起きている。Krakenは今年と、昨年にも、伝統的な金融機関と複数の取引を行なっている。また、S&P Dow Jones Indicesは3月に、分散型取引所のHyperliquid上で新たなデリバティブ取引を開始するための契約を締結している。

ブルームバーグの報道によると、KrakenはNasdaqのトークン化株式を自社のプラットフォーム上で提供する予定で、顧客はNasdaq上場株をトークン化されたかたちで保有できるようになる。

ウォール街が暗号資産企業やそのインフラに注目している背景には、とりわけ株式のような資産をトークン化することへの強い関心がある。

1月には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が、トレーダーが米国上場株式やETF(上場投資信託)のトークン化されたバージョンを売買し、その取引をブロックチェーン上で24時間365日決済できるプラットフォームを構築していると発表した。

つい先週には、Paywardとフィンテック企業のSoFi Technologies社が、SoFiの顧客による暗号資産注文をKrakenの機関投資家向け取引プラットフォームを通じて処理し、SoFiのステーブルコインをKrakenに上場することで合意した、と発表した

この合意に基づき、SoFiは自社のデジタル資産の注文フローをKraken Primeに送る。 Kraken PrimeはKrakenのプライム・ブローカレッジ部門で、2025年に開始された。

Krakenは、他の暗号資産取引所と同様に、伝統的な金融の世界へと進出しており、ユーザーが株式、債券、その他の資産を取引できるようにしている。Krakenは自社のアプリを「あらゆる取引を扱うための主要口座」として売り込んでいる。

Coinbaseのブライアン・アームストロングCEO「CLARITY法案は成立する。そして、ビットコインは底を打った」

0

Coinbase社のCEOであるブライアン・アームストロング氏は、ビットコインの価格は底を打ったと指摘するとともに、2030年までに40万ドルに達するとの見方を改めて示した。

9月10日、米国最大の暗号資産取引所を率いるアームストロング氏はCNBCに出演し、長らく成立が待たれている暗号資産関連法案の「CLARITY法案」が来週可決されると確信していると語った

ビットコインは6月から7月にかけて低調な値動きが続いていたが、8月に入ると、規制をめぐる前向きなニュースに後押しされるかたちで急騰し始めた。現在、ここ30日間で見ると20%以上も上昇している。

番組に出演したアームストロング氏は、「2030年までに40万ドルというのは妥当な目標値だと思う。暗号資産の動向を追っている人ならご存じの通り、ビットコインは通常4年ほどのサイクルを繰り返す。上昇局面があり、ある種の熱狂的な時期があり、その後に下落局面が訪れるものだ」と説明した。

「ほとんどの場合、下落局面は約1年間続く。実際、今回の下落局面もちょうど1年という節目を迎えたところだ。個人的には、すでに底を打ったと考えている」

ビットコインは、昨年10月には12万6080ドルの史上最高値を記録したが、直近では7万7318ドル近辺で取引されていた。

今年、市場関係者は長らく成立が待たれている「CLARITY法案」に注目してきた。この法案は、規制当局間の監督権限を正式に分担するための枠組みを策定するもので、どのデジタル資産が証券、コモディティ(商品)、あるいはステーブルコインに該当するのかを区別する。暗号資産業界は長年にわたって、こうした規制の整備を求めてきた。

米上院議員らは、8月になって延期されたこの法案について、来週採決を行なう予定だ。

ドナルド・トランプ大統領は先月、ホワイトハウスに暗号資産業界の幹部や伝統的金融業界の大物たちを招き、議員たちに法案の審議を前進させるよう促したことで、ビットコイン価格の急騰を後押しした。

アームストロング氏は、この法案が可決されると確信していると述べ、その結果として新たな資金が流入する道が開かれるとの見方を示した。

さらに、「昨年成立したステーブルコインに関する『GENIUS法』を見ればわかるように、あの法案の成立後、わずか3カ月の間に150社をはるかに超える大手企業がステーブルコインを自社のサービスに組み込んだ」と指摘。

そして、「今回『CLARITY法案』が成立すれば、同様のことが起こる可能性があると思う。これは規制上のチェックボックスをひとつ埋めることになり、確かに大きな節目となるだろう。機関投資家の資金を呼び込む道を開き、トークン化された株式や“特典”のようなものを米国にもたらすことにつながるからだ。それは非常によいことだと思う」と語った。